自分の自己肯定感を高めたいと思っていますか?
お子さんを、自己肯定感の高い子に育てたいと思っているでしょうか?
大人になってからでも、自分の自己肯定感を高めることはできますか?
自己肯定感を高めるために、親は何ができるでしょうか?
接し方やしつけ、発言など、親の接し方が自己肯定感に影響することがたくさんあります。
お子さんが大きくなっても、自分で自分を大切に思えるように、親としてできることはなんでしょうか?
実体験を交えて、自己肯定感と子育てについて一緒に考えてみましょう。
目次
自己肯定感の低い私の今までの人生
私もずっと自己肯定感の低い人でしたが、自分は最初から自己肯定感が低い、こういう人間なんだとずっと思っていました。
直そうと思ってもどうせ直らないし、そもそも自己肯定感を高めるなんて自分にはできないと感じていました。
ちょっと珍しい家庭環境で育った私は、物心ついたころには、既に自分のことを好きではありませんでした。
小学校入学時点くらいから、自分は周りの子とはだいぶ育っている環境が違うことに気づき、その違いが顕著になっていきます。
小学校3年生で、担任の先生が変わったことで、家庭以外でも明らかに自分を否定されるようになり、自己肯定感の低さが確立されます。
自分なんか生まれてこなければ良かったという思いは、もっと前からありましたが、それは発してはいけない言葉だという自覚があり、ずっと我慢してきました。
しかし、当時はもう生きていくのが嫌で、逃げ場もなくて、誰にも相談もできず、でも言葉を間違えたら親に怒られる、と思った私は、苦肉の策で、お母さんのお腹に戻りたい、と発言します。
親は私の発言を聞いて、おそらく悪気は無く大笑いしましたが、私は、遠回しなSOSでは案の定、真意が伝わらなかったことを悟り、心の中ではがっかりしながらも、表面上では笑ってごまかすしかありませんでした。
中学時代もあまり環境は変わらず、いじめも経験したりと苦労の絶えない3年間でしたが、卒業前には少数でしたが理解者も出てきてくれ、最後は少しは良い思い出も作って卒業することができました。
高校時代は幸いなことに先生や友人に恵まれて、多少は楽しい学校生活を味わったものの、基本的には家に帰れば同じ環境ですし、自分の生きている価値を見いだせないままでした。
大学には行かずにすぐ就職し、社会人になると同時に実家を出て独立し、自由になったことでまた少し考え方に改善が見られましたが、それでもずっと生きづらさを感じてきました。
生まれつき自己肯定感が低いと思っていた
まず、生まれながらに性格は決まっていて、最初から自己肯定感が低ければ、周りがどう接しても変わらないのでは?と考える人がいます。
誰がそんなことを考えるの?と思いましたか?
何を隠そう、私がそう思っていました。
物心ついたころには既に自分の存在価値を見失っていましたので、自分はきっと、元からこういう性格なんだと思っていました。
周りの人たちはなぜこんなに自由に楽しそうに生活しているのか、とても不思議でしたし、きっとこの方たちはみな、生まれながらに楽観的で、前向きな性格で、自分をちゃんと愛せる人間なのだろうと思っていました。
たまたま私はそれができない人間だっただけで、しかたないし、変われない、そのまま生きていくしかないと思っていました。
自己肯定感を高めることは可能
しかし、自分の周りの環境が変わったり、人間関係が変わっていく上で、自分にも少しづつ変化がありました。
周囲の自己肯定感の高い人たちの考え方を見たり聞いたりするうちに、そんなふううに考えてもいいのかという新しい発見がありました。
次第にその影響を受けて、自分の考え方も少しづつ変化していきました。
考え方は、大人になってからでも変えることができるのだということが分かりました。
生まれながらに自己肯定感が低い人はいない
そして、結婚して出産し、自分の子供をお世話しているうちに、生まれながらに自己肯定感が低い子どもはいないのではないかと考えるようになりました。
例えば、私が物心つくようになってからは、言いたいことは言えない、本当のことを言ったら怒られる、どうせ分かってもらえないから言わない、あきらめたほうがいい、と思った記憶しかありませんが、赤ちゃんの時は違ったのかもしれないと考えるようになりました。
赤ちゃんは、言葉が話せるようになるまでは、不快なことや、要望があれば泣いて訴えます。
お腹がすいた、オムツが濡れた、抱っこしてほしい…など、泣くことでしっかりアピールします。
どうせ泣いても伝わらない、分かってもらえないかもしれないから、泣いても無駄だ、というふうには考えません。
しかし、少し大きくなると、本当の気持ちを言うことさえあきらめようと考えてしまう子供が、私の幼少期を含めて一定数存在します。
この違いは、やはり幼少期の体験や、環境が影響すると考えられます。
赤ちゃんでも、泣いても泣いても無視され続けると、泣いても無駄だと学習してしまい、次第に反応しなくなってしまうことがあると言います。
俗にいうサイレントベビーという状態になってしまうのです。
これは、赤ちゃんでなくても同じだと言えます。
少し大きくなっても、自分の訴えや気持ちは受け入れてもらえないとか、いくら話しても取り合ってもらえないとか、希望がどうしても通らないとか、そんな経験が増えていくと、だんだん、話しても無駄だと学習するようになります。
私も幼少期、あまりに厳しいしつけをする家庭で育ったため、何を頼んでもダメ、と言われた記憶しかありません。
何を言っても断られる、聞いてもらえない、どうせ叶わないと学習し、だんだん要望を言うことさえ減っていき、中学生の頃には既に、ほとんど自分の本心や、こうしてほしい、何かをやってみたい、という気持ちを語ることは無かったと思います。
私の赤ちゃん時代は、サイレントベビーではなかったと、親から聞いています。
もう記憶にはないですが、しっかりと泣いて訴えていたようです。
やはり、成長の過程で、否定される経験が増えていき、認めてもらえない、聞いてもらえない経験が積み上がっていくことで少しづつ自己肯定感が低くなっていったと考えられます。
生まれながらにして自己肯定感の低い人はいません。
自己肯定感は、大人になってからでも高めることができます。
自己肯定感を高めるために幼少期に親ができること
多くの親は、我が子を、自己肯定感の高い人に育てたいと思うかもしれません。
自分が自己肯定感の低い考え方をしてしまう、してしまっていた場合は特に、子供たちに同じ思いをさせたくないと考えるかもしれません。
そのためには、幼少期の親の接し方や、しつけの方法、かける言葉などに気を付ける必要があります。
まず、厳しすぎるしつけは、自己肯定感の高さにはいい影響を与えません。
かといって、しつけをしないで自分勝手にさせ、放っておくということではありません。
悪いこと、良いこと、しっかり教えていく必要はあります。
むしろ、最近ではしつけが全く、もしくはほとんどされていない子のほうが多いと感じます。
なんでもかんでもいいよ、では、お子さんはわがままになってしまいます。
ただし、厳しすぎてなんでも否定したり、ダメと言うことばかりで、良いよと認めてあげる経験が少なすぎると、自己肯定感の高さに影響があるかもしれません。
もちろん、しつけだけが自己肯定感の高さを決めるわけではありませんが、厳しくしつけをする家庭では、お子さんの気持ちや本心を無視したり、しっかり聞いて認めてあげることが少なくなりがちです。
最終的にはダメと言う場面でも、まずはお子さんの気持ちを聞いて、嫌だった気持ち、やってみたかった気持ちなど、まずは認めて、受け止めてあげるようにしましょう。
その上で、なぜダメなのかを説明してあげるようにします。
ダメと言った回数と同じくらい、いいよと言ってあげる回数も増やしてあげると、お子さんの気持ちも全然違ってくると思います。
認めてもらえる経験、理由があって、許可されない経験、その両方を通じて、自己肯定感を高めつつ、社会の守るべきルールをも学んでいくことができます。
単にいいよ、ではなくても、ここまでできたらこれはいいよ、というような、条件付きのいいよでも、お子さんにとっては自分を認めてもらうことにつながります。
縛り付ける育児ではなく、少しづつできることの範囲を広げていく育児が理想だと感じます。
約束を守れるようになればなるほど、いいよと言えることが増えていくということがお子さんに伝わるように、ルールを教えてあげながら育児をしていきたいものです。
まとめ
私は、自分の幼少期に厳しいしつけしか体験したことが無かったので、最初は、どう教えていくべきなのか、しつけとはなんなのか、子供が生まれてからとても悩みました。
でも、周りの人たちや、主人の考え方など、いろいろな新しい考え方を聞いたり見たりすることで、自分の自己肯定感を高めるのと同じように、しつけに関しても新しい選択肢を知ることができました。
すぐに自分にあてはめて、改善していくのは難しいことですが、子供と一緒に親としても成長していきながら、子供が大きくなったときに、生きていて幸せだ、生まれてきてよかったと思ってもらえるような子育てをしていきたいですね。
関連記事として、自己肯定感の意味と原因、高める方法をまとめていますので、ぜひ併せてお読みください。
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