ワーママが比較した!保育園と幼稚園の費用の違いは?無償化でどうなった?

幼稚園と保育園の違いについては前回詳しく考えることができました。今回はその続きです。

費用の違いや、無償化になってどう変わったのか、実体験をたくさん交えて、さらに詳しく調べていきましょう。

幼稚園の費用

私の住む地域では、幼稚園によって多少のばらつきはあるものの、入園料に30000円、保育料に毎月20000円から30000円ほどの価格帯が多いです。

これらは無償化の対象となりますが、保育料だけで1か月の無償化の上限に達することがほとんどなので、入園料はそのまま全額負担となるところがほとんどです。

 

幼稚園に通いつつ、午後の預かり保育も利用するとなると、さらに利用日数に応じて一日あたり450円までは無償化となっています。

 

我が家に一番近い幼稚園に3歳以上児を通わせて、フルタイムで働く場合のシュミレーションをしてみたところ、7:30から8:30までの早朝保育に200円と、14:00から17:00の通常預かりに500円、そして17:00から18:00までの1時間の延長保育で200円を使う計算になります。

これを月に20日利用したとすると、1日900円×20日=18000円です。

1日あたり450円を上限に無償化なので、450円×20日=9000円です。

もし1か月の預かり保育の保育料が11300円を超える場合は、月額11300円まで、満3歳児は月額16300円まで無償となりますが、このシュミレーションでは9000円で、月の上限を超えませんので、9000円は毎月自己負担になります。

 

月に25日勤務するパターンも試算してみましょう。

1日900円×25日=22500円

450円×25日=11250円

月の上限額以下ですので、実際の自己負担は11250円となります。

 

26日以上勤務する場合、1か月の無償化の上限額を超えてきますので、一律11300円を差し引けば自己負担額が分かります。

 

そして、注意しなければならないのは、預かり保育の実施日です。

現在通っている保育園では、日曜日と祝日は保育なしですが、土曜日は利用可能です。

年末年始は保育なし、お盆期間は事前に予定を確認されますが、親が出勤する場合はちゃんと預かってもらうことができます。

 

シュミレーションしてみた我が家の最寄りの幼稚園では、土日祝日は全て預かり保育はなし、年末年始もお盆期間ももちろんなし、となっていました。

それに加えて夏休み冬休みがありますので、その間は一応預かり保育を利用できるとはいえ、実際に幼稚園で預かり保育を利用する子どもたちは比率としては少ないでしょうから、少し寂しい思いをさせてしまう可能性もあるなと思いました。

 

その他に発生する、バス送迎代や給食費、教材費、保護者会費、行事に関わる費用などは無償化の対象外で、実費として別途徴収されます。

この他、受験する時点で検定料がかかり、先に述べた入園料と、施設協力費、制服代や園指定のカバン等、幼稚園によって金額はばらばらですが、入園時にさらに初期費用が発生し、それらを合わせて10万円を超えることもめずらしくありません。

 

調べてみると、私が思っていた以上にお金がかかっていて、個人的にはけっこうびっくりしました。

保育園の費用

保育園は、3歳未満児は保育料をこれまで通り負担するものの、3歳以上児については利用料は全額無償化の対象となって、高収入世帯でこれまで保育料が高かった家庭でも、一律無償化となります。

ちなみに3歳未満児には、これまでどおり収入ごとの保育料のランク分けや、兄弟姉妹の割引などがそのまま適用されます。

 

現在利用している保育園では、無償化後からは、給食費(おかず分)は保育料とは別で徴収されることになり、登園日数で計算して、毎月個別に金額が知らされ、利用した分を払うようになっています。

3歳以上児には主食費(ごはん分)がかかり、これも毎月実費で支払っていますが、ラーメンやうどんなどの麺類の献立の日でも、なぜかふりかけごはんや、それに準ずるごはん物が提供され、少し不思議な感覚です。

 

利用時間も、7:00から18:00までは通常保育で、追加料金はありません。

延長保育も、18:00から19:00までの1時間延長、18:00から20:00までの2時間延長の2パターンがあり、それぞれ月額3000円、8000円の延長料金が発生します。

18:00を過ぎた時点で補食が提供されるのですが、おやつのように見えるのか、息子は補食にあこがれており、もう少し遅くお迎えに来て~と言われたりします。

補食はタダじゃないんだぞ~と、いつも返事しているのですが、分かっているんだか、いないんだか。

1か月の間で、たまたま、たった1回だけ延長になってしまっても、3000円か8000円が発生しますし、毎日延長になったとしても、やはり3000円か8000円で延長料金を払うことになります。

 

そして、これ以外にも、トイトレが終わっていなければ、オムツ処理代、昼寝布団をレンタルするならレンタル料、災害共済給付の保険料など、毎月発生する費用があります。

 

入園時は、最初に購入する粘土や自由画帳などの教材費が発生しますが、そのくらいしかなかったと記憶しています。

入園料もかかりませんし、検定料もありません。

 

制服はないので、私服や肌着を、園に置いておく分も踏まえて少し多めに用意したり、毎日持参するコップや歯ブラシ、汚れ物を入れる袋を買って用意しておくくらいでしょう。

先に触れたお昼寝布団も、レンタルでなく持参する選択をすれば、毎週干して持参する手間はありますが、費用は安く済みます。

 

こういった細かい準備品は、施設によって何を用意するのか、違ってきます。

我が家も、最初の保育園では、スプーン、フォーク、はしのセットは持参でしたが、今の保育園は給食の食器として一緒に用意されています。

汚れ物を入れるビニールの袋も、前は雑費として毎月決まった額を支払っていましたが、今は自分で買って持っていきます。

この他、エプロンは自前か否か、とか、どこまでを保育料に含めてくれるのか、とか、細かい金額はバラバラですので、気になる方は見学の時点で聞いてみるのもいいかもしれません。

無償化でどうなった?

ずっと保育園を利用してきた我が家の目線から、まず一番に言えることは、間違いなく家計の負担が軽減されて、本当に本当に助かりました。

あまりに保育料が高くて、むしろそこまでして私が働く意味ってあるのかな?と本気で思うくらいでしたし、翌年収入が大幅に減っても、高い保育料を1年間払い続けなければならず、とても苦しかったことを考えると、感謝に尽きます。

 

それに、今まで収入によって支払う額が違っていて、同じサービスを受けているはずなのに、毎月継続して数万ずつ差があるという不公平感がありましたが、無償化になってからは、3歳以上児に関しては保育料は基本的に一律ですし、他の部分の費用は実費を支払うので、分かりやすくて公平で、ありがたいなと思っています。

 

幼稚園に通う場合でも、今までより自己負担は減っていて、うれしい部分が多いと思いますが、無償化に便乗して、保育料を値上げした幼稚園も少なくないようで、幼稚園に通わせているママさんと話したときは、教育内容は変わっていないのに、それってなんだかな~と言っていました。

確かに便乗値上げとなると、疑問に感じる部分ではあります。

 

無償化でありがたい面も多い反面、それでもまだまだ待機児童が多く、希望する施設への入園はほぼ叶いません。

そもそも、施設ごとに保育や教育の質が全く違うので、だからこそ人気な園にばかり人が集中し、抽選にはずれたり、保育の必要点数の低い家庭では、希望とはかけ離れた施設へ入園せざるをえないのが実情です。

施設側も、おそらく待遇が改善されているわけではないからなのでしょうが、保育内容をもっと良くしようとか、教育方針を見直そうとか、そういう姿勢は今のところ見られません。

せっかく保育料無償化になったのであれば、教育方針や保育内容も、ある一定のラインの教育を、すべての子どもが受けられるようにしてもらえたら、もっと良くなると思います。小学校入学前までに体験するイベントや運動、学びなどを、ガイドラインを設けて一律に実施するようになれば、教育格差はもう少し埋まっていくのではないかなと思います。

 

そして、そもそも財源が不足している中で実施されたこの政策は、負担を先送りにした政策でもあります。

今この瞬間は確かに助かっているのですが、将来的にどこかでその負担を強いられることが容易に想像できます。

まとめ

幼稚園と保育園の費用の違いを比較することができました。

 

前回の記事と併せて、施設を選んで決定するまでに、教育方針、立地条件、自分が働く時間のこと、子どもとの相性、親同士の関係性、かかる費用の問題など、考えなければならないことが山ほどあります。

 

私は働きながら子育てをする面で、保育園という選択をしましたが、やはり教育面は満足しているとは言えない部分があります。

 

不足しているところは、時間を作って、お金をかけて、子どもたちにいろいろな体験をさせたり、教えたり、自分自身で学び、感じ取ってもらうきっかけづくりや手伝いをしなければなりません。

そうなるとやはり、習い事などの体験や、将来に役立つ様々な教育も、できる範囲でさせてあげたいと考えます。

 

そのためには、やはり生活の中で節約の知恵ももちろん必要ですし、収入を得る方法、働き方、お金の貯め方、増やし方も工夫と努力が必要です。

 

現代社会で、収入が順調に上がって、子育て世代になっても生活に余裕があって、将来税金やその他の負担が増えたとしても、全く問題ないと言えるご家庭は少数派ですし、今後もっと減っていくと思っています。

 

保活も、幼稚園の願書受け付けも、あっという間に期日がどんどん近づいてきます。

子育てで毎日必死で、いろいろなことをすぽっと忘れてしまいがちですが(私だけ?)、ひとつずつ、コツコツとクリアしながら、がんばっていきましょう!

 

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