ディズニー英語システム(DWE)の挫折率は?失敗も多い?いつ頃から?どこを目指すのか?ワーママでもできる対策は?

ディズニー英語システムの教材の購入を迷う気持ちは、非常によく分かります。

私自身も、途中で挫折することも十分考えられるなと思いましたし、なにしろ高額な買い物ですから、できるなら失敗はしたくないと考えるのは自然なことです。

 

今回は、ディズニー英語システム(以下DWEとします)の挫折や失敗についてや、英語に限らず、教材を買ったり、新しい挑戦をするときの考え方などに焦点を当てていきましょう。

 

DWEの挫折率は?

購入を迷っておられる方は、この、挫折率を気にしておられる方が多いと思います。

 

良い教材なのは分かるけれど、一体どれだけの人が最終的に成功しているの?と思うかもしれません。

DWEによると、毎年約500人ほどの卒業生を輩出しているそうです。

 

挫折率がはっきりと公表されているわけではないので、正確なことは言えませんが、セールスの方に詳しく聞いていくと、4色のCAPの取得をしていく中で、ひとつランクが上がるごとに会員全体の3割ほどの人数が脱落していき、プレ、卒業と最終的に残る会員が卒業までこぎつけることができるようです。プレと卒業の間では、あまり人数の変動は無いそうです。

この残った会員数が、毎年約500人ということなのでしょう。

 

40年の歴史があって、100万人に愛される教材ということですので、毎年の購入者数も公表されていませんし、卒業までのスピードが皆同じわけでもないので、具体的な数値を出すことは不可能です。

卒業まで5~10年かかることや、スタートする年齢にばらつきがあること、どのパッケージの教材を購入して、会員になっているのかいないのか、どのくらい使い込んだのか、その他の英語教材を使ったかどうかなど、他の要因もたくさん関係してきますので、本当のところは誰にも分かりませんが、非常に挫折率が高いのは、間違いありません。

失敗も多い

ネットオークションや、フリマサイトなどで中古のDWE教材が多数出品されていることや、DWE教材の専門の買取店まで存在していて、利益を出しているからこそ続いているであろうことを考えると、相当な数の会員が途中であきらめたり、辞めてしまっていることが容易に想像できます。

もちろん、しっかり卒業後に教材を売りに出した方も、少数ながらいるとは思いますが。

 

その一方で、DWEでは、ママの支持率、効果がある、売上シェアの3つの項目で業界ナンバーワンを獲得していて、ママさんたちの口コミで教材の良さが広まっているとうたっています。

ちなみに私の周りでは、DWEの教材を使っていると本人が教えてくれたのは一人の友人だけでした。

そして私も、教材を買ったよ!と、積極的にママ友に話すことはほとんどなかったです。

お互いの家に行き来して遊ぶくらい仲良くしてもらっている、その友人との会話で話題にあがり、その時に初めて話しました。

 

卒業までいけたご家庭で、口コミを広げているのかもしれませんが、正直なところ、身近なところで卒業まで到達できた話は聞いたことがありません。地方に住む家庭では、中心部に比べてあまり利用者が多くないのかと思われます。

いつ頃から挫折し始める?

ご家庭の状況や、お子さんの興味、家族のDWEへの取り組み方など、これもまたさまざまな要因がありますが、まず第一の挫折として多いのが、2歳頃のイヤイヤ期があるでしょう。

そこまでプレイアロングを楽しく見ていたはずなのに、突然拒否が始まります。そこまで嫌でなくても、なんでも嫌だと言う時期ですから、DWEに限らず、お子さんはギャンギャン泣いたり、ポイポイと教材を投げたりするかもしれません。

 

そして、続いて3歳から4歳の時期でも、保育園や幼稚園で周りの子どもたちもテレビアニメに関心が向き始めます。男の子も女の子も、5色や3色のヒーローやヒロインにあこがれ、実写のテレビ番組でも、おもしろいと思うものをどんどん発見していきます。

 

スマホやタブレットで動画を見始めたりしたら、もう止まりません。

そうなると、DWEの荒い映像は、子どもからすればあまり興味がわいてこなくなり、だんだん疎遠になっていくことも理解できないことはありません。

 

そして、小学生になれば、だんだんDWEに使える時間が減っていきます。学校の宿題、その他の習い事、部活動を始めたり、自分の好きなことに没頭する趣味の時間も欲しくなります。

どこを目指すのか

ここまで、挫折や失敗について取り上げてきましたが、それでも私は教材を購入する選択をしました。

買うか買わないかは、大人の判断ですし、子どもの興味関心をうまく引きつけたり、誘導できるのも大人です。

 

全く英語に触れずに過ごした10年間と、挫折を味わいながらも、英語に触れる機会のある10年間では、その後のお子さんの英語への抵抗感や苦手意識が、全く違ってきます。

私はむしろ、英語が嫌いにならないだけでも大成功だと思います。

 

もちろん、普通に英語で日常会話ができるようになれたら最高ですが、そうなれたらラッキーくらいに考えるようにしています。

だからこそ、子どもが英単語を真似て発音できたら、一緒に喜びますし、歌を口ずさんだら一緒に歌って踊りだしたりします。

楽しく取り組んで、家族も遊びとして一緒に楽しむ、家族のコミュニケーションの一環として、日常にあたりまえにある光景になれば、無理に教えよう、覚えさせようとしなくても、英語が自然に身についていきます。

 

大人でもそうですが、もちろん最終的な大きな目標は持っているとしても、その前に到達可能な、まずはここまで、次はここまで、という小さな目標を設定します。

少しずつレベルを上げていくことで、最終目標にも手が届きやすくなります。

 

同じように、お子さんをバイリンガルにしたいという大きな目標は持ちつつも、例えば、毎日少しでも英語を耳に入れる、色の名前が英語で言える、英語で数字が理解できる、など、少しずつレベルを上げていくことで、お子さんの自信にもつながり、英語が好き、英語が得意、という気持ちにつながっていきます。

 

あなたのお子さんは、最初から日本語を長文で流暢に話しましたか?

お子さんが初めて言葉を片言で話したときの、とてもうれしい気持ちを思いだしてください。

 

最初から最終目標ではなく、何の分野にしても、習得までは非常に時間がかかることを忘れないでください。

ましてや、日本に普通に住んでいたら、教材を使っていたとしても、英語に触れる時間はやはり短いです。すぐに結果が出るものではないことを、頭の片隅に置いて、焦らず急がず、英語に触れながら楽しく過ごすことを最優先で教材に取り組みましょう。

挫折しそうになったときの対策は?

我が家の場合は、上の子がイヤイヤ期に入って、DVDを見るのを嫌がるようになりました。

おもしろくない、つまんない、などと、けっこうひどい言われようでしたが、『下の子は見たいって言ってるから、下の子が見るために流すね』、と適当な理由付けをして、DVDを流していました。

つけたらつけたで、あれだけ散々に文句をつけて、見ないと言った割には見ているんですよね。

 

下の子は当時まだ赤ちゃんだったので、もちろん何を流しても興味津々!

『妹ちゃんはDVD分かるみたいだよ。すごく楽しそうに見てるよ』とお兄ちゃんに声をかけると、『僕だってわかるもん』と、最終的には一緒に歌ってくれたりしました。

 

2人以上兄弟がいるなら、DWEは本当におすすめです。

2人一緒にインプットできて、かつ、片方が嫌がる時期が来ても、もう片方の子が見たがってるから、などの理由をつけて、兄弟を巻き込んで教材を活用できるからです。

高い教材費も、10年分の2人分の英語教室代だと思えば、むしろ安上がりな気がしてきます。

小さいながらにやはり競争心があるので、年下の兄弟が自分より何かが得意というのは悔しいようで、気が付くと2人でDWEの本を開いたり、トークアロングカードを引っ張り出してきて、2人で仲良く遊んでいたり、意外にあっけなくDWEを嫌がる時期は過ぎてしまいました。

 

嫌がる時期は、本人に対しては無理強いはしないけれど、他の兄弟に見せるから流す、というスタンスで、継続してインプットをしていきたいですね。

 

上の子は一時期DWEを嫌がったりしていたにも関わらず、アウトプットも意外に早かったです。

 

DWEをスタートしてから、1年も経たないうちに、それまでは単語を時々話すくらいだったのに、突然センテンスで話しました。

 

 

お昼寝していた妹を見て、『○○(下の子の名前) is sleeping!』と言ったのです!

 

 

まだまだインプットの時間だと思って、センテンスなんて全く期待していなかった私は、ゾクゾクするような不思議な感覚を味わいました。

 

嫌だと言いながらも、しっかり吸収してくれていることが分かって、私はますますDWEに力を入れていこうと決意したのですが、また挫折期がやってきてしまいます。

 

息子は3歳になり、お友達のほとんどはテレビアニメを見るようになり、保育園でそのヒーローがいかにかっこいいのかを教えてもらって帰ってくるようになりました。

私はできればアニメは見せたくなくて、本当なら、テレビやDVDといえばDWEと思うくらい、DWEだけを集中して見せたかったのですが、そうはいかなくなってしまいました。しばらくはぐらかして見せないでいたのですが、主人からもかわいそうだと叱られ、渋々テレビを見せることになりました。

 

これがきっかけとなり、また息子のDWEアレルギーが始まりました。

しかも、前回とは少し違い、下の子もアニメなどに興味が出てきて、お兄ちゃんと一緒にテレビを見たがるようになってしまいました。

 

こうなったら、別の方法を考えなくてはいけません。

 

私は、アニメは一緒に楽しんで見ることはせず、基本的にアニメには興味がないという態度を子どもたちに見せました。

そしてDWEのDVDを流すときは、ママも興味津々なんだという態度で、家事などをしながらではなく、一緒に座って集中してDVDを見るようにしました。

そして、アニメの時は子どもたちは基本的にほったらかしにして、食事の準備や他の家事をするのですが、DWEの時は子どもたちを膝に載せたり、DWEに合わせて一緒に遊んだり、楽しい雰囲気を作るようにしました。

 

しばらくこれを続けていると、子どもたちにも変化が出てきました。

 

『ママDVD見ていいよ』とか、『ママ遊んで』と言いながらDWEの本を持ってくるようになりました。

子どもたちも、ママはDWEが好きだから見たいのだろう、しかもDWEをするときは自分たちとスキンシップしながら集中して遊んでくれる、ということに気が付いたようです。

 

そこからはまた、少しづつですがインプットの時間が作れるようになってきました。

 

もちろん、アニメや他の番組が見たいのは大人も一緒なので、完全に排除したりするのは難しいと思います。

 

私の理想としては、おもちゃも映像も絵本も全てDWEにしてしまって、そうすればインプット時間がおのずと増えて、言葉が出てくるまでの年数も短くなり、早く話せるようになると考えていましたが、我が家の場合はやはりそこまで徹底するのは難しかったです。

家族だけで生活していれば、できるのかもしれませんが、共働き世帯は特に、保育園で過ごしてもらう時間が長いですから、お友達の話などの、世間からの情報がたくさん入ってきます。

 

そして、パートナーの協力が無ければ、DWE漬けにするのはどうしても難しいです。

ひとり親の場合は意見の食い違いはないので、この限りではないのですが、ただ、時間と気持ちの余裕が無いなどの問題はやっぱり出てきます。

子どもがかわいいからこそ、日本のアニメやおもちゃよりも英語を身につけさせたいと思う気持ちは、片方の親だけが思っていてもダメです。

両親とも同じ気持ち、同じ方向性であればあるほど、家庭でのDWEへの取り組みが強化できます。

一緒になってDWEで遊んでくれるような理解あるパートナーなら、より一層DWEの効果は高くなります。

家族を巻き込んで、DWEを活用できるように、やはり事前に話し合って、協力してもらえるならば、ぜひそうしてもらいたいものです。

 

 

飽きてしまうということは、大人でもあります。

飽きる問題をクリアするため、我が家ではDWE以外の英語の絵本や、おもちゃも用意しました。

別の教材を試してみることもできたのかもしれませんが、私としてはたとえ中古でもDWEは大きな買い物だったので、さらに他の教材に手を出すのはちょっと勇気が足りませんでした。

 

コストコでは、英語の絵本や音の出るおもちゃがたくさん売っています。

DWEに飽きた時はこれらを活用することで、子どもにとっては目新しいおもちゃになりますし、DWE以外のチャネルからも英語を取り入れることができて、一石二鳥でした。

 

そして、ボキャブラリーを増やすには、絵本ってやっぱりいいものだなと再認識しました。

 

例えばDWEのDVDには、色の名前は4色しか出てきません。

もちろん、ミッキーマジックペンと絵本を使っていけば、他の色も登場するのですが、子どもたちって(うちの子だけだったらすみません)、ページを順に見ていくのではなくて、好き勝手にめくって飛び飛びで絵本を見るんですよね。

しかもDWEの本は紙質が薄くて破れやすくて、小さな子どもにはめくることもけっこう難しそうです。

そうすると、なぜかいつも同じページばかりになったり、なかなか目的のページを開いてくれなかったりすることが出てきます。

それで我が家は色のページをなかなか見てくれず、覚えるチャンスを作れないでいたのですが、コストコで買ってきた絵本は、本の材質が厚紙でできていて、ページを飛ばさずに順番に見ていきやすい素材でできていたため、色のページもしっかり子どもたちが見ることができました。

 

色を覚えた頃に、DWEの色のページを最初から開いて見せて、これも同じだよと話すと、子どもも自分でも分かる!と思うようで、今までは興味がなかったのに、それが信じられないくらい熱中して取り組むようになります。

マジックペンでゲームをしても、色が分かるから当たる、当たるとミッキーがほめてくれる、もっとやりたくなる…という、プラスの影響が働いて、またDWEにも嫌がらずに取り組んでくれたり、新しいところを見たいとか、もっと知りたいと、積極的な気持ちを思い出してくれるようになります。

 

飽きはちょくちょくあるので、手を換え、品を換え、言い方が悪いかもしれませんが、親がうまく子どもを誘導してあげたいものです。

 

まとめ

どんな分野であっても、なんの教材であっても、どんな子どもでも、もちろん大人でも、挫折を味わうことはよくあることです。

ましてや、自分の知らない言語で最初から壁にぶち当たることなく理解が進んで行くと考えるほうが、間違っているかもしれません。

 

確かに、DWEで挫折している家庭はとても多いです。

でもそれを、親の工夫でなんとか乗り越えて、DWEを楽しんで取り組める状況や環境をできる限り整えてあげて、子どもたちが力をつけられるように応援してあげましょう。

 

分かることが増えていくと、子どもは面白さを自分で見つけるようになります。

知っている言葉が増えて、子どもの世界がもっと広がり、将来間違いなくお子さんの武器になります。

 

ここで挫折したからやめようと考えずに、時間がかかっても、子どもたちの中に英語が少しでも残るように、大人もがんばらばくてはなりません。

 

買っただけで英語が話せるようになるなら、誰だってみんな教材を買います。

買えばいいのではなく、活用することが大切です。

 

子どもが楽しく取り組めるように手助けをしてあげて、そのおもしろさが分かれば、子どもは自分からもっともっとやりたいと思うようになります。

最初のDVDのインプットで入った知識と連動しながら、お子さんが既に知っていることと、もっと知りたいと思う興味をうまく刺激しながら、【分かる】を増やすお手伝いをしていきたいですね!

 

それでもDWEに飽きたと言われたら、どうすればいいのでしょう?

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