子供が保育園で怪我をしてきたことが、けっこう何度もあります。

今回は、保育園での怪我の実体験をご紹介いたします。

 

保育園での怪我の実体験を知っておくことで、実際に我が子が怪我をさせられてしまった時の対応が落ち着いてできます。

怪我の度合いや状況に合わせて、冷静に適切な対応ができるよう、頭の中でシュミレーションしておきましょう。

噛みつきによる怪我①

その中でまずは、子供が話せるようになる前の時期に良く起こる、噛みつきについて詳しく見ていきましょう。

 

我が子もやはり、上の子は1歳クラスの時に、下の子も同じく1歳クラスの時と2歳クラスの時に、お友達に噛まれてしまいました。

最初は誰に噛まれたのか、先生ももちろん言いませんでしたし、全く分かりませんでした。

 

気を付けることもできないし、子供もうまく説明できなかったので、ただ、『がぶって、痛い痛いなの』と何度も訴えかけてきて、早く良くなりますように…と何度もお薬を塗ったり、なでなでして、痛いの痛いのとんでけ~と声をかけたりすることくらいしかできませんでした。

 

噛まれた時の状況を聞くときに、噛まれる前に我が子が噛まれても仕方ないようないじわるをしていないかどうか、確認したほうがいいでしょう。

噛まれた噛まれた…と、被害者のつもりでいたら、先にひどいことをしていたのは我が子だった、なんていうことになってはいけないので、そこはしっかり確認しておきたいところです。

 

我が家の子供は、幸いなことに、いじわるしたから噛まれたわけではなく、ある女の子のお友達がおもちゃで遊んでいるのを隣で見ていて、取ろうとして手を出したというわけでもなかったのに、突然噛まれたのだと先生が教えてくれました。

 

はっきりした原因があったわけではなく、だからこそ先生方も防げず、噛まれてしまったと説明されましたが、理由なく噛むなんてこともあるのかな…と、やはり少しモヤモヤしたのは言うまでもありません。

 

また、先生がそばで見ていたのに防げなかった、というのも、仕方ないのかなと思う一方で、やはり悲しいというか、納得いかない部分もあるというか、我が子がかわいそうで、それもまたモヤモヤする原因のひとつでした。

噛みつきによる怪我②

二回目も、また手を噛まれたという報告を受けました。

前回からほんの2~3ヶ月しか経っていませんでした。

 

その頃は、我が家の子供はだいぶ話ができるようになっていて、自分で噛まれた時の状況をある程度話せるようになっていました。

 

前回同様先生からは、誰に噛まれたという話は、もちろんありませんでしたが、子供自身が自分ですぐに、また○○ちゃんに噛まれたの…と話してしまい、先生も少し都合が悪そうな表情をしていましたが、そうなんですか?と一応私も確認すると、その通りです。という答えが返ってきました。

 

二回とも同じお友達に噛まれてしまったので、噛み癖がある子なんですか?と聞いてみると、そうかもしれません…という、なんともはっきりしない返事でした。

他にもクラスで同じ子に噛まれた子がいますか?と聞くと、います、というお返事でした。

 

前回とは少し違い、我が子が、おもちゃを貸してほしくて、かしてと声をかけたそうで、いいよ、でも、いやよ、でもなく、ガブッと噛みついて反応したということでした。

これもまた、被害者側の親としてはちょっと理不尽と言うか、そんなことある?!と思ってしまいます。

無理やり取ろうとして噛まれたとか、先にこちらが攻撃したとか、そういうことなら納得もいくのですが、二回とも悪いことはしていないのに噛まれるという事件が起き、なんだか腑に落ちないまま、しかし保育園に預けないわけにもいかず、モヤモヤしたまま子供をお願いする日々が続きました。

噛みつきによる怪我③

ある日子供をお迎えに行くと、手の親指と人差し指の間にくっきりと歯形ができていました。

血が出た後固まったような状態になっていて、びっくりしました。

 

すぐに先生に確認しましたが、朝からいた先生から何も引き継ぎを受けていないので分かりませんと言われました。

誰も何も分からないなんていうことあるのかと思いつつも、それ以上追及しても無駄だと感じたので、その日は一旦帰宅しました。

 

翌朝、早番の先生(息子が怪我した日も同じく早番だった)にももう一度、手を怪我した経緯を知らないかどうか聞いてみました。

すると、分かりませんとの回答がありました。

何かで泣いていたとか、痛がっていたとか、そういう場面もありませんでしたか?と聞くと、泣いてはいましたが、○○ちゃんは毎朝長時間泣くので、いちいち確認していませんと言われてしまいました。

つまり、おたくのお子さんはいつも泣いているから、いちいち状況を確認したりはしませんし、泣いても放置していますよ、ということです。

驚きすぎて、言葉が出ませんでした。

 

よく泣く子は、保育園では泣いても放置されるとは、知りませんでしたし、我が子が毎朝泣くのは知っていましたが、申し訳ないと思いつつも、仕事に行かなければなりません。

しかも、毎日泣いても抱っこもしてもらえず、放置されていたという事実を知り、我が子の気持ちを思うと、悲しくなってきました。

 

先生は、自分で噛んだりする子もいるので、もしかしたらお子さんが自分で噛んでしまった可能性もありますよね?と言ってきました。

自分で噛みついた歯形がくっきりと夕方まで残り、さらには歯形だけでなく血が出るほど強く自分を噛む2歳児って、そんなによくいるものなのでしょうか?

聞いても意味が無いと感じたので、それ以上は話をせず、分かりました、では、今日はもう仕事に向かわなくてはいけないので、よろしくお願いしますと頭を下げ、大きな声で泣く我が子にも、一度ぎゅっとハグをして、保育園を後にしました。

 

夕方、お迎えに行くと遅番の先生方に変わっていましたので、何人かに聞いてみました。

すると、ある一人の先生が、自分が昨日出勤してきた時点では、すでに歯形がついていて、その時には泣いたりしていなかったが、早番の先生方に聞いても、状況が分かる先生はいなかった、と話してくれました。

 

結局、原因や状況はこれ以上分からないので、あきらめることにしましたが、毎朝泣く我が子が、先生によっては放置したり、無視されていることは分かりました。

だからこそ慣れなくて、未だに泣くのでは?と少し思ったりもしましたが、それはまた別の機会にお話しするとして、最終的に詳しいことは分からないままでした。

噛みつきだけでもいろいろありますが、まだまだいろいろな怪我があります。

他の子に押されて怪我

上の子もお迎えに行こうと、私と娘で歩いていた廊下を、学年が娘よりひとつ上の、体格のいい男の子が走ってきました。

娘は、危ないと思ったのか、廊下の端っこに寄って立ち止まったのですが、男の子は、そんな娘のほうへ方向を変えて走ってきて、両手で娘の体を押し、結果的に壁に背中を強く打ちつけられた娘は、びっくりしすぎて一瞬息が止まった後、数秒遅れて泣き出しました。

 

私も、まさかわざわざ端に寄った娘のほうに方向転換して、明らかにわざとぶつかってくるとは思いもよらず、とっさに手を出したものの、娘を守りきることができませんでした。

泣きじゃくる娘を抱っこしてヨシヨシとなだめながら、なんで…?という言葉しか出てきませんでした。

 

娘の泣く声に気づいて、職員室から先生が出てきて対応してくれましたが、娘を押した男の子は、なぜかずっと一人で黙って立っています。

そうです、一緒にいるべき親がそこにいないのです。

後から、遅れてその男の子の親が登場しました。

他のママ友とおしゃべりをしていたようです。

先生が状況を話して説明してくれ、そのお母さんは謝ってくれましたが、整理できない自分の頭の中はごちゃごちゃしたまま、泣き止まない娘の声がずっと園内の廊下で響いていました。

帰宅後、子供の背中は少し赤っぽいかなと言う程度でしたが、翌日には青くなり、打撲の時と同じようになっていました。

 

保育園などの施設ではもちろんですが、お店や公園などの多くの人がいる場所でも、子供の手をつながずに、好きなように走らせている親をよく見かけます。

最近は放任の親は特に多いように思います。

いくら子供でも、相手を怪我させたりすることは、十分考えられます。

大したことない、周りの大人が避けるから大丈夫だろうと考えてはいけません。

避けたのにわざとぶつかってくるのですから、避けようもありません。

だからこそ、子供の手をつなぐことは、大切です。

 

少し前に、子供にハーネスをつけることが、ペットのように扱っているように見えると、問題になったことがありました。

確かに、見た目はあまりよろしくないのかもしれませんが、子供の安全や、周りの人の安全を考えるなら、放置している親よりも、ハーネスを使ってでも、子供の安全を守ろうとしている親のほうが、好感が持てます。

 

走るべきでない場所で、子供を自由に走らせてはいけないこと、もっと全ての親たちに強く意識してもらいたい問題です。

残念ながら、普段から子供を放置している親ほど、自分の子供が怪我をさせられたら、文句を言うのでしょうけれど。

首を絞められて怪我

また、もう一つ、一番悲しかった怪我のエピソードがあります。

娘と一緒に上の子のお部屋にお迎えに行き、荷物をまとめたりして、ふと後ろを振り返ったら、上の子と同じクラスのある男の子が、娘の首のところをつかんでいました。

首をつかんでいるというよりも、娘は明らかに苦しそうにしており、首を締め付けられているのだと分かりました。

さすがにこの時は、やめて!と叫びながら、すぐに娘の首を絞めつけていた男の子をつかんで引きはがし、娘から離しました。

娘は、息ができなかったからか、その直後に大量に鼻血を出しました。

 

当時上の子は3歳、年少クラスの担任の先生が、本当に申し訳ないと、何度も何度も謝ってくれましたが、先生が悪いわけじゃないです…と言いながら、もう保育園に子供たちを連れてくるのは嫌だ…と、本気で思っていました。

 

夕方のその時間、掃除をしていたり、他の用事があったり、早番の先生方も帰ってしまうので、子供たち20人ほどに対して、先生の人数は一人と少なく、はっきり言って子供たちをしっかり見ることができるといえる状況ではありません。

保育の体制にも問題がありますし、何よりも、子供のしたことは、本来であれば親の責任です。

娘の首には、何日も跡が残って、毎日、本当に心配でしたし、怖かったです。

 

さすがにこの首を絞められるというのはひどいんじゃないかと思い、園長先生に相談しました。

保育園側が悪いとは思っていませんが、夕方の時間帯、園児の人数に対して先生が少なくなり、目が行き届かないのではないかということ、首を絞めるという行為が危険であることを、本人の親からきちんと教えてほしいということ、今回のことを加害者の親にしっかり話して、親から厳しく注意してほしいということなどを話しました。

園長先生は、わかりましたとは言うものの、あまり気が進まないような様子でした。

 

また、保育園の先生方は、首を絞められることと鼻血は関係ないと断定し、それについては別問題だとも言っていました。

医師でもないのに、鼻血と首を絞められることは無関係だと言い切る保育園側の態度も納得いきませんでした。

 

二日後の朝、園長先生に呼び止められ、加害者の男の子の母親に今回のことを話したと言う報告を受けました。

加害者の母親は、会ったら謝っておきます、と言っていましたと報告されました。

でもその親は、子供同士のじゃれ合いで、首に手が回ることもありますよね?とも言っていたそうです。

その言葉を本当に言ったとすれば、かなり衝撃的でした。

明らかに、悪いことをしたとは思っていないような印象を受けました。

兄弟同士で首を絞めあっていたら、親なら普通は止めるのではないかと思いましたし、それを遊びの範疇であるとして許容するのは、しかも、自分より小さい子供の首を絞めたというのに、言い訳じみたことを言うのは、ちょっとおかしいのではないかと思いました。

 

会ったら謝っておきますと言っていた、と聞いて既に1年近くになりますが、ほぼ毎週数回園内でその親とすれ違ったりしているものの、ただの一度も謝罪などの言葉をかけられたことはありません。

その首を絞めてきた子は、その後もずっと乱暴で、お迎えに行くとよく他の子にいじわるしていたり、先生に注意されている場面を見かけます。

おそらく、大して注意もされていないままなのでしょう。

 

保育園側が、本当は報告していないのに報告したと偽っているのか、加害者側の親が、自分は悪くないと思っているのか、悪いとは思うものの謝りたくないタイプの人なのか、私には分かりませんし、分かりたいとも思いません。

分かることは、いろいろな親がいて、いろいろな子供がいるということ、保育園にいる間は、親の手で守ることができないということです。

子供の怪我を体験して思うこと

いろいろな子供の怪我を体験して、はっきりと分かることは、保育園に子供を預けるのは、本当はとても怖いということ、それでも預けなければ、他に受け皿が無いと言うこと、そして、子供同士でも親同士でも、怪我をさせるとか、させたとか、謝るか謝らないかとか、価値観が全くと言っていいほど違うということです。

 

私は、自分の子供が誰かに怪我をさせてしまったら、謝らなくてはいけないと思いますし、そもそも、怪我をさせてはいけない、他人にしてはいけないこと、してもらったらうれしいこと、子供に教えているつもりです。

しかしながら、厳しくしたり、きちんと教えても、子供がそれをしっかり守れるかどうかはまた別問題です。

 

私自身も、我が子がいつか加害者になったらといつも不安に感じています。

危険なことをしたときには、よそのご家庭から見たらかなり厳しく叱っていると思います。

これは絶対にダメ、という最低限のラインは、厳しく教えたほうがいいと思っています。

でも、すべての親が同じように考えて子育てをするわけではありません。

そして、私の考え方が正しいのかどうかも分かりません。

 

むしろ、叱らない育児などという言葉が横行し、私のように厳しく叱る親は減ってきています。

叱るどころか、子供に任せて、子供を信じて、という、まるでそれが素晴らしいことであるかのような風潮の中で、教えるべきことも教えない親が増えています。

 

子供がしたら、されたら、ということは、いつも考えておきたいものです。

教えない親たちのために、子供に必ず教えるべきこと、せめてこれだけは、危険につながることは教えましょうという、最低限のガイドラインがあったら、もう少し子供たちの怪我は減るのかなと思ったりします。

しかし、それは現実的には無理な話でしょう。

少なくとも自分の子供には、教えるべきことを根気強く教えていくしかありません。

それでどんな大人になるのか、厳しくされ過ぎて性格が曲がってしまうのか、全く分かりませんが、私は親としてやれることを全てやって、考えうる最大限の努力はしておきたいです。

まとめ

子供の保育園での怪我や、しつけなどの子供に教えるべきことについても、少し触れることができました。

 

我が子が怪我をさせられた場合には、事前に実体験を知って、怪我を想定しておくことで冷静に対処できます。

 

怪我をさせられてしまった時も、我が子に、やってはいけないことをしっかり教えるチャンスにもなります。

 

加害者になってしまった場合も同様に、絶対に二度とやってはいけないことだと、毅然とした態度で教えるべきです。

 

子供たちは、保育園や幼稚園を卒園すれば、今度は義務教育の場に入っていきます。

学校では、いじめという問題が出てきます。

自分の子供を、被害者にも加害者にもしたくないと思っています。

 

今、保育園で体験したり、痛い思いをしたり、失敗をしてしまったとしても、今のうちに身の守り方や、自分を励ましたり元気にする練習をしたり、間違っても立て直して、正しく考えて行動できる力をつけてほしいものです。

親としても、子供のこうした心の成長を支えていきたいですね。

 

関連記事として、保育園で怪我させられた時の保護者の対応もまとめていますので、そちらも併せてお読みください。