出産を控えているプレママさんも、出産を終えたばかりのママさんも、この産後太りを心配したり、気にしている方は多いです。
芸能人のブログや、産後○○日で女優復帰!スタイル健在!なんていうニュースなんかを見ていると、悲しくなってしまう人もいるのではないでしょうか。
私も産後太りを経験した一人です。
いいえ、現在進行形で太ったまま、数年が経過しようとしています。
一人目と二人目で、自分の体重や体型の変化が全く違ったので、実体験を含めて記事に残しておきたいと思います。
まず、産後太りについて、正しい知識を身につけておいてほしいと思います。
産後太りについて、詳しく見ていきましょう。
産後太りとは
まず、産後太りとは、妊娠中に増加した体重や、変化した体型、体についてしまう脂肪などが、出産後も元に戻らないままになってしまうことです。
筋力の低下などでたるんでしまったお腹やふとももなどが気になるようになったという声もあります。
出産後に体重が減らないこと、そして、その状態が長く続くことを、産後太りと言うようです。
産後太りの原因は?
では、なぜ産後太りが起こるのでしょうか。
まず、妊娠中は体を守るために、ホルモンバランスの変化や、骨盤などの変化により、太りやすい体質になります。
もちろん、適度な運動や、適量の食事も大切ですが、無理に痩せようとすることは危険です。
胎児とお母さん自身の十分な栄養や、元気な赤ちゃんを産むための体力や筋力をつける程度にとどめるのがいいでしょう。
専門的なことは、ネットで調べればいくらでも情報が出てきます。
では、出産後の生活習慣はどうでしょうか?
退院してからは、赤ちゃんのお世話にかかりっきりで、お母さん自身の食事に気を使う余裕が無くなります。
バランスよく、カロリーも計算して…なんていうことができるのは、実母と同居だとか、お手伝いさんでもいない限り、無理な話でしょう。
とりあえずパンをかじっておこう、赤ちゃんが寝たすきに、おにぎりだけでも口に入れよう…、そんな毎日ですよね。
食べる時間だって不規則で、ある日は夜泣きの対応で眠すぎて、朝ごはんを抜かしてしまって、ある日はなかなか赤ちゃんが寝付いてくれなくて夜ごはんが遅くなったりして、もう食事の時間はバラバラになってしまいますから、規則正しくバランスよくという、ダイエットの理想とまるで逆を行くことになります。
そもそも、産後の体は大きなケガをしたのと同じような状態で、傷ついています。
そんな体で無理をしながら慣れない育児をしていかなければいけません。
そんなの、余裕なんて無くてあたりまえです。
そして、睡眠時間も健康管理には大きく関わってきますが、赤ちゃんの授乳や夜泣きなどで、ママさんたちは毎日寝不足になりがちです。
産後のこのような不規則で無理を続ける生活をしていたら、太らないほうがおかしいと言ってもいいでしょう。
そして、産後の育児や、家族、特にパートナーである旦那さんに辛さを分かってもらえなかったり、協力してもらえなかったりすると、むしゃくしゃしたり、イライラしたりして、暴飲暴食をしたり、間食をたくさんしたり、食べるストレス発散に走ってしまうこともあります。
思うように自分の時間が取れない、食料の買い物さえも満足に行けない、そんな日がいつまでも続くように思えて、母親になったらそんなことはできて当然と言われがちなこの日本では、誰かに相談もできなかったり、一人でモヤモヤして抱え込んで、またお菓子などを食べ過ぎたりすることもあるかもしれません。
このように、産後に太りやすいのは、当然の理由があります。
産後の実体験①
私も、一人目妊娠中につわりで一旦体重が5kg減ったものの、その後安定期から順調に体重を増やしていき、出産日には妊娠前からプラス8kgほどになっていました。
もともと、太っているほうだったので、体重増加には気を付けようと思っていましたので、妊娠中の体重増加はまあまあコントロールできたほうかなと思っています。
一人目出産後、赤ちゃんや胎盤や羊水などが体の外に出たことで、5kgくらいは減りました。
しかし、この出産直後の体重ですが、いろいろな体験談を聞くと、そんなに減らなかったというママさんもけっこういるのです。
2kgしか減らなかったとか、6kgも減ったとか。
これも個人差が大きいですし、産後すぐに動いて体重を確認するわけでもないので、純粋な増減は分かりませんが、5kg減らないからといって心配したり不安になる必要はありません。
さて、退院の前日、体重計に乗ると、なぜかまた2kg増えていました。
確かに病院のごはんがおいしくて、同室のママさんたちの中で唯一私だけが毎食完食していましたが、それにしたって、たった数日で増え過ぎではないかと自分の目を疑いました。
今思えば、産後、体の傷が怖くて、トイレに行くのもビクビクとおびえながら行ったり、水分が足りなくて、お通じが固くなったりして、出すべきものを出せていなかった可能性はあります。
完全母乳を勧める産院だったため、母乳を飲ませてはいましたが、まだ赤ちゃんも吸うのが弱く、上手に飲むこともできませんでした。
母乳の生産量もこの時点ではそこまで多くなく、だからこそごはんをモリモリ食べた分がそのまま蓄積されていたのかもしれません。
退院後、里帰り出産でしたので、しばらく実家にお世話になりました。
実家に戻ってからも、母の作る和食中心のごはんをモリモリと食べ、栄養面では申し分なかったと思いますが、寝不足に関してはどうしようもなく、毎日目にクマを作りながら、日中もフラフラしながら赤ちゃんを抱っこしたりして、里帰りでもそれなりにきつかったです。
毎日吐き戻しなどでベビー服や肌着、お布団なども汚してしまうので、実家の昔ながらの二層式の洗濯機で、毎日洗濯をひっきりなしにしていました。
二層式を知らない人もいるかもしれませんが、全自動洗濯機が登場する前の洗濯機のことで、水を出したり止めたり、洗いと脱水を交互にする度、洗濯物を出し入れするなど、目を離して放置することができないタイプの洗濯機です。
赤ちゃんはそんなのおかまいなしで泣きますから、洗濯も進まず、赤ちゃんの対応も中途半端になるのでさらに泣き、洗濯はいつまでも終わらないという負のスパイラルに陥っていました。
私もやはりイライラして、実家にあるおせんべいを食べたり、アイス(一応シャーベット系)に手を出したり、やっぱり食べることでストレスを発散するようになりました。
回復期に、あまり横になっていなかったこともあり、悪露が長く続き、傷の治りも遅くて、痛みも長く続いたり、ダイエットだとか、産後太りを気にする余裕さえ無いまま、実家を後にすることになりました。
本当に、これから出産をするプレママさんたちに、声を大にして言いたいのは、できるだけ横になり、最初の一月は回復に専念してほしいということです。
主人の待つ自宅に帰ってきてからは、とんでもない生活でした。
夜泣きはさらにひどくなり、子供が眠るまでに30分以上かけても、ベッドに置いたとたんに目覚めて泣きだして、また寝かしつけるのに暗闇の中で抱っこでゆらゆらして、また置くと泣く…本当に毎日その繰り返しでした。
しかしながら、子供も夜泣きは直りませんでしたが、子供なりに成長していて、母乳を飲むことは、とても上手になっていました。
一人目は男の子でしたが、最初は弱々しかった吸い方も、コツをつかんだのかグビグビと飲めるようになり、ついこの前まで乳腺炎になったりしていたのを、生産が追い付かないくらい飲めるようになりました。
生産が追い付かないと思っていましたが、人間の体は本当に不思議なもので、飲めば飲むほど、必要な量が作られるようになるのです。
少しすると、さらに大量に生産されるようになり、息子にとっては無料のドリンクバーのように、エンドレスで飲める夢のような環境が整いました。
この頃から、それまではあまり変化の無かった体重が、少しづつ減っていくようになりました。
私の場合は運動も何もしていなかったので、この授乳だけが、カロリーを消費できていた要因だと思われます。
最終的には妊娠前よりも2kg減り、見た目も明らかにほっそりとして、妊娠前にはいていたパンツ類もゆるくなり、オンラインストアで洋服を買ったりして、産後太りって何?くらいの気持ちでいました。
しかし、これは長くは続きませんでした。
産後の実体験②
育児もまだまだ分からないことだらけでしたが、2人目の妊娠が判明しました。
つわりで減るから大丈夫だろうと思った体重はなぜかあまり減らず、むしろ順調に増えていきました。
健診でも先生から指導されたり、増加がちょっと早いな~と毎回言われたりしながら、それでも妊娠後期にはなんとか増加幅を広げないようにがんばり、最終的にはプラス10kgで落ち着きました。
上の子の時も授乳で減ったから大丈夫だと、産後太りに関しては何も心配せずに過ごしていましたが、授乳量が増え始めても、前回と同じようには体重は減っていきませんでした。
授乳量も、上の子に比べるとそこまで飲んでおらず、上の子は、出れば出るだけどんどんくださいという感じだったのが、下の子は、お腹いっぱいになればもういいですと断るような感じでした。
本当に欲しい時だけ飲む、というイメージです。
日中は上の子とも遊んだりしますし、それでも夜は授乳で起きるし、上の子ほどの夜泣きはしませんでしたが、それでも寝不足には変わりありませんでした。
自然に戻ったのは7kgほどで、妊娠前までには戻りませんでした。
育児休暇が終わり、復職してからが問題でした。
仕事のストレスに加え、家事育児も思うようにできない自分にイライラして、上の子の時は我慢していた、ポテトチップスやケーキ類にも手を出し、それらの条件が合わさって、体重はどんどん増えていきました。
今も少しづつ増えていて、復職前から3kgプラス、妊娠前の体重からは6kgプラスになってしまっています。
少し子どもたちが大きくなった時点で、地域のバドミントンに挑戦してみたり、運動を始めたりもしましたが、それでも体重は減りませんでした。
そもそも、上の子が体力がついて、毎日相手をするだけでも相当なパワーを消費しているはずなのですが、それでも全然減らない体重にがっかりする毎日です。
産後の回復については、一人目で学んだことを活かして、できる限り横になって…と考えてはいたものの、上の子と遊ばなければいけないので、一人目のとき以上に体に負担をかけ、無理をせざるを得ませんでした。
2歳差育児は、保育園入園などのメリットもあるのですが、親の体力的にはけっこうきついです。
その分痩せるのかと思えばそうでもなかったですし。
産後ダイエットはいつから?
実体験を踏まえて、産後ダイエットはいつから始めるのがいいのか、考えてみましょう。
まず、産後の1ヶ月に関しては、体の回復を一番に考えて、ダイエットやら何やらと心配して気に病むよりは、必要最低限の育児のみをして、家事もすべて家族や旦那さんなどにまかせてしまうべきです。
私自身、最初の1ヶ月に無理に動いたせいで、産後の回復が遅れ、とても大変でした。
そのぐらい、体は傷ついていますし、相当なダメージを負っています。
産後の女性は、大ケガしたり、大手術をした人と同じです。
これは本当に重要なので、忘れないでください!
2ヶ月目からは、徐々に体も回復しつつあり、授乳量も増えていく頃でもあるので、その頃から徐々に少しづつ産後ダイエットのことも考えて行きましょう。
とはいっても、お子さんのお世話を一番に考えていたら、ダイエットなんて正直、やっている余裕はないです。
そもそも、赤ちゃんとの生活は、ママ自身の食と睡眠と言う人間の最低限の欲求も満たされません。
規則正しく食べることだって、難しい時のほうが多いですが、食事で不足する分、野菜ジュースを飲んで補うとか、豆腐や卵など、比較的調理が簡単な(もしくは調理しなくてもいい)タンパク質を摂ることで、無理せず体にいいことを継続していきましょう。
運動も、激しい運動ではなく、子供をお腹にのせて腹筋してみるとか、スクワットしながら抱っこしてみるとか、赤ちゃんとの触れ合いを楽しみながら軽い運動を少しづつ取り入れましょう。
間食やお菓子などは、全て我慢するのがいいのでしょうか。
我慢しすぎることで、それがまたストレスになってしまうこともあります。
適量を守りながら、ストレスにならない程度に自分にごほうびを用意するのは、むしろいいことだと言えるでしょう。
もちろん、食べ過ぎは禁物ですよ。
育児本などを見ると、ケーキやクリームは禁物と書かれてあったりしますが、ほんの少し食べるだけなら、我慢するストレスよりは精神衛生上良いと思います。
私は二人目の時は、甘いものも食べていました。
食べたらその分、お外に散歩に出かけたり、抱っこしながらのストレッチなど、運動も意識するようにしていました。
ただし、それでも二人目の時は、体重が思うように減りませんでした。
間違いなく一人目の時より運動もしていたし、常に抱っこかおんぶをしながら上の子と走り回るので、消費カロリーは多かったはずなのに、それでもです。
体型の変化に気を病むよりも、今この時はお子さんとの時間を大切にして、ある程度お子さんから手が離れてからでも、本格的なダイエットはできます。
体型維持しているキレイなママさんたちからは、甘えだと言われるかもしれませんが、やれる人はやればいいと思います。
でも、我慢我慢でイライラしてしまうくらいなら、子供と笑顔で楽しく過ごせるほうが、家族みんなうれしいのではないかなと思います。
まとめ
産後太りや、ダイエットについて見てきました。
出産を経験した方なら誰もが悩んだことがある話題です。
家族に協力してもらいながら、無理しすぎない食事や運動を心掛けて行きましょう。
減らそう減らそうという考えより、増える分を最小限に留めようと考えながら、ストレスにならない程度に意識していくのが良いと思います。
さて、ご主人から、また太ったね、と言われたり、ダラダラするなよと言われたり、育児休暇なんだから家のことをちゃんとやれよ、とか、主婦なら家事くらいサボるななんて言われたりしたことはありませんか?
私は、身に覚えがあります。
これこそが、芸能人と一般人の違いだと私は考えています。
世の中の旦那さんたちは、妻にキレイでいてほしい、家のことをやってほしいと言いますが、それだけの時間や余裕を持てる環境づくり、金銭的な問題をしっかりクリアして、かける言葉や日頃の態度などに気を使っているのでしょうか。
ぜひ、ご主人と一緒に産後太りの関連記事も読んでいただきたいと思います。
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