普段は主人と私のお互いの実家に顔を出すお盆休みですが、コロナウイルス流行で帰省も感染リスクになってしまう懸念もあり、今年は家族だけで過ごす夏休みになりました。

 

息子の希望により、夏の風物詩、カブトムシとクワガタムシを探しに、気温も高かったのですが、近くの山に行ってきました。

 

私としても、カブトムシやクワガタムシが、ペットショップに売っているものとして認識してほしくありません。

 

自然の雑木林などで本来の虫たちの姿を見せてあげるのは、子どもにとってもいい体験になると思ったことと、親としても、カブトムシなどを子どもたちが見つけた瞬間のいい表情を期待して、子どもの喜ぶ顔見たさで決行することになりました。

 

今回は、そのときのお話をまとめてみました。

服装

近所とは言っても、一応山であることは変わりないので、念のためにそれなりの準備をしました。

 

全員長袖長ズボンを着用し、帽子もかぶりました。

靴も、履きなれたスニーカーを。

 

下の子はすでにオムツ卒業していますが、トイレに行きたいときにすぐ行ける場所ではないので、念のためオムツを履いてもらいました。

 

上の子はトイレの間隔がかなり長くなってきたので、通常通りのパンツで行くことに。

 

サンダルはきたい!とか、おしゃれしていく!とか、いろいろ言われましたが、これから山に行くこと、山には蚊や場合によってはヒルなどもいること、ヘビがいるかもしれないし、木の枝などにひっかかって、ケガをする可能性もあるということ。

なんのひねりもないですが、ありのまま、子どもたちに話しました。

 

子どもたちも、そんな大変なところに行くのか…と、なんとか理解してくれた様子で、着替えなどもしっかり協力してくれました。

 

靴下も、よくある短いスニーカーソックスなどではなく、くるぶしが隠れる長めのものがおすすめです。

大人も、首の詰まった長袖のTシャツを着ましょう!

めっちゃ蚊に刺されますよ!笑

下は私はデニムにしました。多少枝葉にあたっても平気です!

 

そして、このご時世必須のマスクですが、今回は子どもも大人も着用しませんでした。

その理由として、人が密集するような場所ではないことと、屋外であるので、空気がしっかり動くこと、そして何より、暑い中での、しかも長袖での行動になるので、熱中症のほうの心配が大きかったことです。

 

のちに触れますが、これは、本当にマスクなしにして正解でした…。

 

服装ではないかもしれませんが、首元、足元、袖口など、衣類の隙間になるところを重点的に、全体にもまんべんなく、虫よけスプレーをするのを忘れないようにしましょう。

 

肌に直接つけるのは、液体タイプがおすすめです。

手のひらに出して、塗ってあげるといいですね。

全体につけるのはスプレータイプは便利ですが、お子さんが小さい場合、息を止めることができなかったりすると、スプレーを直接吸い込んでしまったりする怖さもあるのでご注意を!

持ち物

持ち物も重要です。

普段はわりと、足りなければ買えばいいという考えで、どこへ行くにも軽装備なことが多い我が家ですが、今回は別でした。

 

まずは最重要項目である水分補給ですが、500mlの水筒を二つ持参し、主人と私のリュックに入れました。

子どもたちにもひとつづつ水筒を持たせようか悩みましたが、山の中は平坦な道ではないので、できるだけ荷物を持たせないことにしました。

それでなくても、虫かごやらアミやらを持ちたがりますから…。

 

エネルギーチャージのための小さいクッキーも持ちました。

疲れたときに口に放り込みます。

 

念のため、下の子の替えのオムツも持ちます。

ただ、基本的には途中で交換はしない予定です。

大きいほうをしてしまったら、その時はどうにかして交換します。

 

山の中で転んで服を全身汚す可能性もあるので、子どもたちの洋服の上下と、下着も念のため持ちます。

 

そして、虫をゲットしたときのための虫かごと、高いところにいた場合もつかまえられるように、虫取り網も持ちました。

 

そして今回は、カブトムシとクワガタがいなかったときのために、トラップも用意することにしました。

 

熟したバナナに焼酎をかけ、ドライイーストを加えたものを、ストッキングに入れて、さらにジップロックに入れました。

それを手つきのビニール袋に入れて、リュックの肩紐に結んでおきました。

リュックに入れてもよかったのですが、すごい強烈な匂いがするので、万が一リュックの中で漏れたら…と考えたら怖くて、入れずに対応することにしました。

持ち歩いている間にさらに発酵して、虫の好きな感じになってくれると思われます。

どうしても見つからないときは、これを仕掛けてきたいと思います。

 

山の中へ

準備も整いましたので、さっそく出発です。

 

本当は、もっと朝早く、できれば5時や6時に行きたかったのですが、子どもたちと一緒だとなかなか時間が予定通りには進みません。

分かってはいるものの、予定より大幅に遅れ、実際の出発は8時を過ぎてしまいました。

 

カブトムシたちの活動時間は過ぎてしまっているのが気になりますが、ここまできたら行かないわけにはいきません。

 

子どもたちも、カブトムシだー!とウキウキしています。

今回は駐車場までは車で向かい、そこから歩いて入っていきます。

入り口に道順の案内の看板があったので、スマホで撮って、地図代わりにすることにしました。

 

しょっぱなから道がふたつに分かれており、これはどっち?と悩む私たち。

地図を見て、左に決めたのですが、これが後に大問題に…。笑

 

少し進んで行くと、カブトムシやクワガタムシの好みそうな、コナラなどの木々がたくさん生えていました。

 

木の幹をよく見て、樹液の出ているものを探します。

なかなかすぐは見つからず、早くも上の子が疲れたーと発言。笑

下の子より早く弱音を吐き始めるあたり、本当の疲れではなく、単に根性なしなような気が…。笑

なんとか、カブトムシを餌に励まし、登っていきます。

最初こそ、まあまあ気持ちのいい散歩感覚の坂道だったのですが、徐々に傾斜が急になり、階段なども一段の差が大きくなり、場所によっては足元が岩場になっていて、子どもたちにはけっこうきつかったと思います。

子どもたちには、というか、正直、運動不足の私にもきつかったです。笑

これが、後半はもっと大変なことになります。

 

ひぃひぃはぁはぁ言いながら、なんとか登っていきます。

もしもマスクをしていたら、呼吸が苦しくなって、さらに苦しかったかもしれません。

今日に限って、マスクをしなくて本当によかったと思いました。

ちなみに、子どもたちは息切れしていなかったのが、すごいなぁと思いました。

感心してる場合か!と突っ込まれそうです。

 

しばらく進んでいくと、木の幹につやつやと光るなにかがくっついているのが見えます。

 

 

これは!?と思い、近づいてみると、カナブンです。

 

メタリックな緑色や、銅のような輝きのものなど、よく見ると一匹一匹の色が少しづつ違って、本当に美しかったです。

カナブンも樹液の出るところに集まっていて、お食事中だったようです。

息子いわく、銀ピカの緑の子を、虫かごに入れました。

 

樹液も出ているし、カナブンもいたし、カブトムシへの期待感が高まります。

息子も、もっと奥に行けば、カブトムシもいるんじゃない?と、テンションが上がったようすです。

その調子でさらに山を登っていきます。

 

さて、この山にはカブトムシやクワガタがよく見つかるらしいポイントがあるのですが、なかなかそこまでたどりつきません。

 

最初の別れ道で、左を選択した私たちでしたが、これが間違いだったようです。

ポイントに向かうには、遠回りな道を選んでしまったらしく、必要以上に険しい道のりを進まなくてはならなくなりました。

 

最終的には山を登り、下りてきてからさらに歩くコースを辿ってしまいました。

リサーチ不足でごめんよ、みんな…。

 

 

さらに進んでいくと、息子が、あっ!と声をあげました。

 

 

そばにいくと、息子の目の前には黒々と輝く大きめの甲虫が…。

 

 

私も一瞬期待してしまいましたが、カミキリムシの仲間でした。

 

クロカミキリという、全身真っ黒なカミキリムシです。

こちらも、息子が虫かごに入れました。

 

かわいい~なんて言って、ごきげんです。

自分で見つけたこともあり、とてもうれしそうです。

 

クロカミキリを見つけたところからそんなに離れないところで、また息子が何かを見つけました。

 

ママ、水玉!と息子が叫びます。ゴマダラカミキリムシです。

 

娘も、山の雰囲気に慣れてきたのか、全く躊躇せずに、気づいた時にはカミキリムシを素手でつかんでいました。

 

あっ!と思った時にはもう遅く、娘は痛~い!とカミキリムシを手から離しました。

カミキリムシに手をかまれてしまいました…。

 

幸い、軽いケガで済んだようで、その後は痛みを訴えることがなかったものの、本当にかわいそうなことをしてしまいました。

 

予想外の動きをよくする息子のほうばかり気にして、まさか娘は虫を突然つかんだりしないだろうと、勝手に思い込んでしまっていました。

今回の一番の反省です。

 

次からは、子どもたちに必ず軍手をつけることと、噛む虫もいるから、触る前に大人が確認してからね、と約束しました…。

 

 

気を取り直して歩いていきますが、なかなかカブトムシにもクワガタムシにも出会うことができません。

 

途中、またカナブンや、黒い羽根に水色のもようが入ったアゲハチョウや、セミの抜け殻などは発見できましたが、カブトムシがよくいるスポットに到着しても、やはり一番のお目当ての虫たちは見つけることができませんでした。

 

カブトムシやクワガタの看板があり、本来ならけっこうな種類の虫たちが見られるらしいことが書かれてありました。

 

山の出口に着いてしまい、子どもたちが、もう終わりなの?と聞いてきます。

ごめんね、カブトムシ、見つけられなかったね、今日はもうこれで終わりだよ。

と、話すと、息子は泣き出してしまいました。

 

娘はというと、歌を歌ってごきげんで歩いています。

さっきカミキリムシに噛まれたとは思えないマイペースぶりです。

 

そして娘は、ところどころは主人に抱っこしてもらったりしたものの、けっこうな体力があることに驚きました。

 

息子には、カブトムシが夜行性で、本当は夜や朝早くに活動していることや、私たちが来る時間が少し遅かったこと、それ以外にも、天気や風の強さなど、いろいろな状況で、虫は隠れたり逃げたりすること、虫に限らず、自然の生き物たちには、絶対会えるとは限らないことなどを話しました。

なんとか納得してくれた息子に、また山に来て、もう一度探してみようねと約束しました。

 

 

気持ちを切り替えることができた息子は、今ならお願いが通じると思ったようで、まずは抱っこ!と甘えてきました。

こちらも負い目があるので、ちょっとだけだよ~と、抱っこに応じました。

 

低い山とはいえ、登って下りてと繰り返した運動不足のおばちゃんの足には、けっこうな負荷でしたが、最後のひとふんばりです。

 

この状態での駐車場までの道のりの長いこと長いこと。

 

比較的細身な息子ですが、それでも17kgほどあります。

母はもうぶっ倒れそうです。

 

息子に、もう限界~と言うと、すんなり降りてくれました。

 

降りると今度は、ママ~、今日はマック食べたい~と突然言い出す息子。

 

ママも疲れてご飯作るの大変でしょ!?と言ってニコニコしています。

 

息子の言う通り限界だった私は、帰りにマックを買う約束をさせられ、息子も賢くなって交渉がうまくなったなぁと、変なところで感心する母なのでした。

まとめ

結果的に今回の目的は果たすことはできませんでしたが、

親子共々多くの学びがありました。

 

お昼に持ち帰ってきたハンバーガーやポテトを食べながら、見つけた虫の話しなど、今日のできごとを振り返りました。

 

息子は、カナブンってコガネムシと似てるよね、とか、娘も、カミキリムシはガブリって噛むよね、とか、またカブトムシ探しにいこうね、こんどこそ見つけるからね!と、笑顔で話してくれる子どもたちに、また元気をもらいました。

 

みんなでお昼寝をしたのですが、普段はなかなか寝付かない子どもたちも、今日に限っては爆睡!

 

お恥ずかしい話ですが私が一番長く眠ってしまい、目覚めるともう夕方の16時を過ぎており、ママ寝すぎ~と、子どもたちに言われてしまいました。

 

夕方、さっそく子供用の軍手と、虫よけスプレーを追加で買ってきました。

 

朝のうちにお米だけは予約のスイッチをいれておいたので、夜は魚を焼いて、味噌汁とサラダを作り、なんとか昼の栄養不足は補えたかなと思います。

 

 

さて、持っていったトラップはどうしたの?と、思っている方もいるかもしれません。

 

実は、山の看板に、むやみに虫をとらないでくださいと書いてあり、トラップをしかけるのはやめておこうということになったのです。

 

基本的には虫たちは、元いたところが一番生活しやすいですもんね。

すごい匂いの熟成バナナは、そのまま持ち帰りましたとさ。

 

 

今日の成果は…

 

カナブン

クロカミキリ

ゴマダラカミキリ

虫刺され多数

 

でした!

 

虫よけスプレーしても、デニムを履いても、母に至ってはなぜか足の裏まで刺されていたのですが、なぜなのでしょうか。

 

でも、息子と約束しましたから、かゆさに耐えつつまた行きますよ!

次こそカブトムシ、ゲットだぜ~!

 

 

 

夏休みなら、自転車の練習もとことんつきあってあげられますよ!

自転車の乗り方についてもまとめています。ぜひお読みください。