パートナーと出会ったころや付き合いたての頃を思い出して、太ったなぁ…なんてしみじみ考えて、それをそのまま口にしたり、こうして検索したりしていませんか?
もしくは、パートナーにこのような心無いことを言われて、傷ついた奥様のほうが、このサイトにたどり着いたのかもしれません。
男性側の言いたいことも、分からなくもないです。
昔はあんなに細かったのに…、かわいかったなぁ…、と思っているのでしょう。
しかし、反対にもしかしたら、奥様も同じように思っているかもしれません。
昔は優しかったなぁ、前はかっこよかったのに…あの頃はなんでも助けてくれたっけな…と。
私自身も、産後に体型変化して、かなり太りました。
それをイヤミったらしいニックネームみたいにもじって、旦那から呼ばれたりすることがあり、毎回とても傷つきます。
女性にできる産後ダイエットは、時間とお金に余裕があるなら、いくらでも対処法が検索できます。
しかし、それがうまくいかない女性がほとんどなのはどうしてでしょうか。
こんなときにご主人には、何ができるでしょうか。
今回は、産後の体の変化や男性陣にもできることを一緒に考えて行きましょう。
産後の女性の体
まず女性の産後の体の状態を正しく理解しているでしょうか。
産後の女性の体は、大ケガをしながらも睡眠時間を返上して夜通し肉体労働するのと同じです。
見た目は健康そうに見えますか?
体の内側は、文字通り傷だらけです。
どんなにママの体が痛くても赤ちゃんは泣き、お腹がすいたとミルクを求め、夜でもおかまいなしに助けを求めます。
男性陣に同じことができるでしょうか。
マンガに出てくるような強靭な肉体の主人公なんかは、そんな無理な設定でも最後はミッションをクリアするのかもしれませんが、全員とは言いませんが、たいていの男性は、少しの痛みでもひぃひぃ言ったり、ちょっと体調を崩したり、熱を出したり、お腹を壊した時などでも、ふにゃふにゃと弱音を吐く人が、けっこう多いのではないでしょうか。
出産のために、女性は様々な痛みや困難を乗り越えてきています。
痛みだけではなく、実際に体に傷ができたり、精神的にも肉体的にも限界を突破して、いつもギリギリの状態でも、育児をしてくれています。
しかも、骨盤やホルモンなどの影響もあり、どうしたって太りやすい体になっているのです。
抵抗すれば太らないというような、単純な話ではありません。
黙っていれば、太るようなメカニズムになっているのです。
そこへさらに慣れない育児、たまった家事、家族の協力を得られないストレス…、時間も気持ちも余裕などあるはずもなく、こんな毎日のどこに痩せられる要素があると言うのでしょうか。
産後の女性が太るのは、当たり前のことです。
芸能人は体型維持して復帰しているじゃないかと思いますか?
一般人とは何が違うのでしょうか?
芸能人の産後ダイエット
芸能人のブログなどを見ていると、産後もジムで汗を流して、メリハリボディ取り戻しました!的な記事がいくつも出てきます。
もうこの時点で、異変を感じませんか?
ジムに子供を連れていくのでしょうか?
家事は誰がしているのでしょうか?
そもそも、ジムに通って、トレーナーを付けるのに、どのくらいかかるのでしょうか?
まず、ジムには基本的に託児所はありません。
必ず、華やかな記事の裏では、誰かしら赤ちゃんを預かったり、お世話をしている人の存在があります。
家族かもしれませんし、シッターさんかもしれません。
では、一般人で、ジムに行ってダイエットするために子供を預けたいと言ったら、どんな反応が返ってくるでしょうか。
今の日本では、子供を置いて何をしにいくんだとか、そんなことのために託児や一時保育を使うなと、叩かれてしまうのではないでしょうか。
ジムに定期的に通うのに、それも一ヶ月などの短時間で目に見えるダイエット効果を出すとしたら、どえだけ頻繁にジムに通うのでしょうか?
答えは、ほとんど毎日でしょう。
つまり、一般人の中でも少し意識高い系の方が利用するような、週一会員とか、週末会員とか、そんな生半可なものではありません。
毎日のハードなトレーニングをこなして、なんとか短時間で結果を出すため、必死になって取り組むはずです。
そんな壮絶な雰囲気は一切出さず、さわやかな笑顔で、おしゃれなウエアを着て運動する姿をインスタに上げて、いいね!を大量に獲得します。
そこまですべて計算の上でやっているのです。
ジムとしても、その芸能人が結果を出せば、良い宣伝になりますから、本気でプロデュースするわけです。
芸能人も、モニターやモデルとしての仕事のようなものですから、本気で取り組むに決まっているのです。
痩せないわけがありません。
しかも、もともと細身な芸能人ですから、痩せやすい体質であったり、いくら食べても太りにくい体であったりします。
一般人よりも効果も出やすいのです。
では、一般人は産後のダイエットはあきらめるしかないのでしょうか?
いいえ、解決策はあります。
しかし、ご主人の協力が必要不可欠です。
一般人の産後ダイエット
一般人の産後ダイエットを考えるにあたって、まず重要なのは、最初の1ヶ月です。
これは、最初の1か月にダイエットをしろということではなく、最初の1か月は体の回復に専念するということです。
産後のボロボロの体は、まずはダイエットがどうこうというよりも、傷ついた部分を治して、元の状態に戻る期間が必要です。
ただでさえ、授乳や夜泣きで毎日疲労が蓄積されていきます。
最初の1カ月くらいは、ご主人のお子さんでもあるのですから、せめて、今まで通りの家事、食事を作ることも、洗濯も掃除も、全て旦那さんがやるくらいの気持ちで取り組みましょう。
本来は、赤ちゃんが生まれる前から練習しておくのが一番いいのですが、今からでも十分間に合います。
毎日実践しながら慣れていきましょう。
ママもパパも、親になって一年生です。
もし、なにか家事を失敗してしまっても、後片付けを妻にさせるのではなく、自分でしっかり後始末をしましょう。
家に帰るまでが遠足とはよく言ったもので、何事も一番最後まで責任を持ってやり遂げましょう。
これが仕事なら、最後までやりますよね?
家事は、家族の中で基本となる、これもまたとても重要な仕事です。
これまで奥さんに甘えてきた分、恩返しのつもりで頑張りましょう。
ご主人が率先して家事をやっていると、奥さんは必ずそれに気が付きます。
がんばってくれているあなたをみて、誇らしく、頼もしく感じ、ますますあなたを好きになるでしょう。
奥様も、ご主人のがんばりに、はっきりと言葉にして感謝を示したり、ありがとうのハグをしたりするなど、うれしい、ありがとうという気持ちを表しましょう。
ご主人もうれしくなって、また一生懸命家事をがんばってくれるはずです。
ご主人がもし、少し手際が悪くても、なにか抜け落ちているところがあったとしても、決してそれを厳しい口調で指摘してはいけません。
あくまでも、優しく、○○してくれると本当に助かるんだ、というような、お互いに気持ちの良い言い方を意識して発言しましょう。
○○してって言ったじゃない!!また忘れてる!!!なんて言ってしまうと、ご主人も気分を悪くしたり、もう家事なんか二度とやるか!と、思ってしまうかもしれません。
ご主人と、奥さまと、二人の子供ですから、二人とも家事もする、育児もするのは当然のことなのですが、男性陣の中にはまだそのように考えられない、手伝いをしてやっているというスタンスの方もまだまだいらっしゃいますから、できる限り、優しい言い回しを意識しましょう。
ご主人のほうも、これに甘えるのではなく、家事の手伝いではなく、自分の仕事、自分の責任であるととらえて、ちょっとくらい奥さんが厳しい言い方をしても、わかったよと返してあげられたら、株が上がります!
出産時のことや、産後の大変だったときのことは、子供たちが大きくなって、夫婦がおじいちゃんおばあちゃんになっても記憶に残るでしょう。
ここでおだやかに返せる旦那さんなら、きっとこれからどんな試練があっても、夫婦で乗り越えていける自信につながります。
奥さんには、授乳だけしてもらって、あとは全て自分がこなすくらいの気持ちで取り組みましょう。
家事を一通りの流れでやってみると、今までは気づかなかった、細かい作業や、面倒な工程に気づくかもしれません。
それは、世間一般に名もなき家事と呼ばれるものです。
大々的に名前がついてはいないが、あるタスクの前後に発生する必要不可欠な家事のひとつであり、例えば、ゴミ捨て、という家事の中の、ゴミの日に気づく、ゴミ集め、部屋などに落ちているゴミを拾って追加で入れる、新しいゴミ袋を入れる、などの作業のことです。
皿洗いであれば、使ったお皿を水につけて濡らしておく、乾燥したら、もしくは、拭いてから食器棚に戻す、という作業などがあります。
今後、少し子どもたちが大きくなって家族で家事分担を決める時などにも、いちいちタスクとしては上がってこないものの、必ず通らなければいけない作業です。
これを今のうちに知っておくことは、その後の長い家族生活を円満に送るうえで、とても大切です。
そして、そういった細かい部分まで、ご主人が自分でやろうとしている姿を見ることで、奥さまにもご主人のがんばりが伝わります。
このように、奥様が今まで負担していた家事分担を減らし、ご主人が一緒に家事も育児も、自分から主体的に参加していこうとするなら、奥様は自ずと、ご主人への愛情を思い出します。
大好きなご主人に愛される妻でいたいと、考えることでしょう。
ご主人が家事分担をしてくれることで、産後体が回復した後にも、奥さまの時間を作ることもできます。
ご主人に愛される、きれいな奥さんでいるために、奥さんも自分から努力したいと考えるはずです。
他人と比較して、しかも芸能人なんかと比べて、太っただの、痩せろだのと言うよりは、ご主人が奥さんを愛していること、愛しているゆえに、家事や育児に積極的に参加していくことで、奥様は自ら、愛される妻でいようとします。
これが、なによりのダイエット効果につながります。
なにも家事をやらないのに、太ったとか、昔はきれいだったなとか、発言していませんか?
今からでも遅くありません。
奥様と、かわいい子どもたちのために、自分の仕事をきっちりこなしていきましょう。
まとめ
芸能人は、体を元に戻すために、時間もお金もつぎ込んでいます。
一般人では、同じように時間もお金も使うことは普通に考えて難しいでしょう。
それでも、ご主人が家事分担を増やすことで、奥さんが自分の時間を作りやすくなり、自ずとダイエットに割ける時間が増えると言うことです。
女性の気持ちとしても、太ったという自覚は本人が一番感じており、ほんとうは痩せたい、若い頃のように戻りたい、と、わざわざ言われなくても誰もが思っています。
心無い言葉で大事な奥さまを傷つけるのではなく、家事も育児も一緒にやっていこうというスタンスで、奥さんの時間や気持ちの余裕を作ることが、あの頃の美しい奥様への一番の近道です。
家族みんなで、今後も続く楽しい人生を謳歌していきたいですね。
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