子供嫌いの人のよその子供への対応と、自分の子が産まれてからの変化

私は子供が嫌いでしたが、私の母も子供が嫌いだと、昔からはっきりと言葉にしていました。

自分の子は別だけど、他人の子供は嫌いだと明言する母の考え方に影響されたのか、自分より小さい子と関わる場面は昔から少なく、親せきの子のお世話をするとか、お友達の妹や弟と遊ぶとなると、どうしていいのか分からず、非常に困ったことを覚えています。

 

子供嫌いの女性の背景、理由やその心理について、別の記事でまとめていますので、そちらも併せてお読みください。

そして不思議なことに、子供が苦手なのに、子供たちはそんなのおかまいなしで、なぜか自分の周りに集まってくる傾向がありました。

子供嫌いあるあるだと思うのですが、嫌いな人に限って、子供たちに囲まれていたりしませんか?

寄ってくる子供

私の場合、背が高くて目立つとか、そういう要素もあったのかもしれませんが、他にお世話してくれる大人がたくさんいるのに、なぜか寄ってこられて、嫌だからこそあえて話題を膨らませたりはしないのに、いつまでもそばにいて、ずっと離れてくれないことがあります。

 

社員レクで外でバーベキューをしたときも、上司の子供が寄ってきました。

その場には、子供好きをアピールする婚活女子もいたし、実際に優しいお姉さん方もたくさんいたのに、なぜか寄ってくる不思議…。

 

職場によく来るお客様の子供が友達のように接してきます。

 

休日にショッピングモールで自分の親とはぐれた子供に助けを求められ、仕方なくインフォメーションまで連れて行ったりしたこともありました。

 

独身時代、近所の知らない子供に懐かれたりして、仕事帰りや休日にやたら話しかけてきたりすることもありました。

塩対応でも離れない子供

毎回どう対応すべきか悩み、悩んでも答えは出ないので、いつも大人と同じように接するようにしてきました。

大人と同じように、というのは、赤ちゃん言葉や、下手に子ども扱いはしないという意味で、聞こえはいいですが、要は塩対応です。

 

興味が無いことにわざと関心があるふりをしたりせず、『おばちゃん、それ知らないから分からないなぁ』と正直に言いますし、仕事中に出会うある程度大きい子には、『忙しいから相手はできないけど、そこの絵本は好きなの読んでいいよ』と、子守を絵本にお任せしたりしていました。

 

お客様の子供が親の手を離して走って道路に飛び出しそうになったときは、優しく注意なんてできないですから、危ない!と叫んでがしっとつかんで止めたら、さすがにこの時は私の気迫に驚いて怖くなったのか、逆に親にぴったりくっついて離れなくなりました。走り回らなくなって助かりましたが。

 

遊ぼうと言われても、『他の人と遊んでね』と答えるようにしていました。

普通なら、怖がって離れていくはずと思うのですが、子供って一体どうしてこんなに子供嫌いに近寄ってくるのでしょうか。

子供嫌いを隠さないことにした

空気を読めないからなのか、逆に攻略してやろうと思うからなのか、本当に不思議です。

それでも、子供が寄ってくるので、周りの人は私のことを子供好きだと勘違いすることがよくあります。

 

子供好きなの?と聞かれたときは、嫌いです。とはっきり答えてきました。

えー、意外!と言われることが多かったですが、子供嫌いと言い続けてきたら、だんだん認知度が上がってきました。

 

友人たちが、子供嫌いの話を聞いて、口をそろえて教えてくれたのは、子供が嫌いなんじゃないよ、それ。ということ。

 

しかし、お客様の子供だけは正直、本当に面倒だなと感じてしまいます。

ケガはさせられないし、親は放任で無責任な方が年々増えているし、他のお客様に迷惑をかけてもいけないし…。

子供の世話ができないのに、なぜこの親は子供を産もうと思ったのだろう…と、いつも思っています。

自分の子供がケガをしたり、最悪の場合を想定したり、命に関わる可能性があったとしても、親は気にならないのかな、と不思議に思います。

 

子供が公共の物やチラシ類や、飾り付けなどに触れて、触るだけならまだしも、壊してしまっても、なんとも思わない親のなんと多いことか!

落として汚したものを手渡してくれる親はまだましなほうで、気づかないのか、気づかないふりなのか、さっさと帰っていく親が圧倒的に多いです。

本当に嫌いだったのは子供ではなく親だった

そして、何度もたくさんの親子を見ているうちに、友人たちに教えられているうちに、だんだん分かってきたことがあります。

それは、子供が嫌いなのではなく、子供を野放しにする親を嫌いだということです。

 

悪いことをしても注意をしない、止めない、叱らない親を見て、その親に対する嫌悪の感情だったのです。

 

子供のお世話をしたくないというよりも、自分の子供ではないので、責任が持てないから、関わりたくないという気持ちです。

 

その自分の気持ちの本当の心理に気づいてからは、だいぶ楽になりました。

自分の気持ちに気づいてからの変化

私って母性がないのかな?優しくないのかな?将来もし自分の子供が生まれても、やっぱり嫌いなのかな?と、悩んだ時期もありましたが、今でははっきりと真意に気づき、そういうふうに悩むことは少なくなりました。

その証拠に、きちんとしつけられた子供や、悪さをしていても、親からしっかり注意されている子供に対しては、負の感情は芽生えません。

 

自分の子供が生まれてからは、他人の子供と接する機会も増えました。

今までは、視界に入った子供に対して、なにかあったら怖い、けがさせてはいけない、と強迫観念のように感じていましたが、なにかあったら、その子の親の責任だと考えることで、苦手意識が薄れました。

 

子供との接し方も少しづつ分かってきたので、昔ほどの塩対応ではなくなりましたが、関与しすぎず、適度な距離を保ちながら、子供と接するようになりました。

 

友達も親になる人が増えてきて、家に行き来して一緒に遊ぶこともありますが、そんな時は、子供が何かしていたら、親が自分で注意してほしいことや、子供の安全確保は自分でしてほしいことなどを先に話しておくようにしています。

 

そもそも、私と仲良くしてくれている友達は、わざわざ私から言われなくても、注意しないで野放しにする人は一人もいませんでした。

むしろ子煩悩だった

自分の子供を愛せなかったらどうしようなんて悩んだ時期もありましたが、むしろ、自分の子供はかわいくてしかたありませんでした。

 

子煩悩という言葉は、ただ単に非常にかわいがっていて、親バカ的な意味で使われることがあります。

ここで言う子煩悩とは、そうした悪い意味の子煩悩ではなく、悪さをしたら注意する、危険なことは止める、というような、しっかり子どもと向き合うことができる子煩悩のことです。

 

愛しているからこそ心配する、大切だから守りたい、そういう気持ちがちゃんと私にはあったのです。

子供をかわいがることができる感情が、自分にもちゃんとあったと気づいたとき、子供との生活を思い浮かべました。

 

そうして、今、二人の子供育てる毎日を必死で生きています。

大変なこともありますが、楽しいこと、嬉しいことのほうが多いです。

 

子供たちの親として責任を持って、大切なことをしっかり教えながら、いい意味での子煩悩で、これからも育児を楽しみたいと思います。

楽しむ余裕なんて、無いことのほうが多いのですが。笑

まとめ

子供嫌いで、自分には母性や優しい気持ちが足りないのかと悩んだ時期もありました。

でも、その心理を分析することで、本当の気持ちが見えてきました。

 

子供をお世話しない親が嫌い、注意できない親が許せない、見ていてあげない親が信じられない…。

子供が嫌いなのではなく、お世話すべき立場の人が、子供を放置していることに嫌悪感を持っていたんだと分かりました。

 

実際に親になってみて、子供への接し方は経験を積むことで少しづつ分かってきましたし、だからといって他人の子供へ必要以上に関わることもありません。

一緒にいて心地よい友人と遊びますし、保育園でも、子供を放任している親はたくさんいます。

 

もし、子供嫌いで結婚を迷っているとか、パートナーが子供嫌いで不安だという方がいらっしゃるなら、一度心の内を話し合ってみるのもいいかもしれません。

子供嫌いの裏にある、本当の気持ちが見えてくると、逆にその人の新しい一面が見えてくるかもしれませんよ。

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