8月14日に子どもたちと一緒に雑木林で採集してきたカブトムシを、飼育ケースでペアリングしていました。
カブトムシが夜中に飼育ケースの中で飛ぼうとするブィィィィンという羽音で、主人は毎夜寝不足に悩まされたりしましたが、子どもたちのために我慢です。
親になるというのは大変なことなんですね。
今回は、完全な素人であるワーママの私が、初めてのカブトムシ飼育で子どもたちと一緒に観察した記録をまとめてみました。
お世話は基本的に朝の出勤前の時間と、仕事から帰宅した後の夜の時間のみです。
子どもたちも一緒にお世話してくれていますよ!
ペアリング
まず、お盆に採集してきたカブトムシのカップルを、一緒に飼育ケースに入れておきました。
飼育ケースの大きさの都合上、産卵用にマットを多めに入れることができませんでしたので、飼育ケースの半分ほどの高さまでマットを敷いておきました。
なぜマットをたくさん入れられないのでしょうか。
これは、カブトムシの力が非常に強いため、足場の朽木からケースのふたまで、カブトムシの体が届いてしまうと、そのまま力づくでケースのふたを押し上げて、脱走してしまうからです。
脱走するだけならまだしも、もしもお部屋の中で排泄されてしまったりしたら、やっぱり困りますので、カブトムシさんは本来は自由に生きていたいであろうことは百も承知の上で、飼育ケースの中で我慢してもらっています。
カブトムシさん、いつもごめんね…。
子どもたちのためにありがとう…!
さて、毎日昆虫ゼリーをあげて観察していましたが、何度か2匹のカブトムシがギィギィと言いながら仲良くしている様子は見ることができました。
昼間はマットに潜って行ったり、土の中で過ごしている時間もけっこう長いのですが、一向に卵を発見できないまま、1週間が過ぎてしまいました。
飼育ケースが狭くて、産卵は難しいのかな…とあきらめかけていたのですが、ある日、トラブルは起きました。
トラブル発生?
それまでは、毎日必ず土の中から出てきて、ゼリーを食べたり、仲良く過ごしているカブトムシさんたちだったのですが、ある日、メスのカブトムシさんが顔を見せてくれないまま、丸2日が経過しました。
私が仕事に行っている間に、もしかしたら元気に活動しているのかもしれませんが、それは一応夜行性であるカブトムシさんたちですから、可能性としては低いと思われます。
オスのほうはゼリーをガツガツ食べ、たった1匹でも相変わらずすごい速さでゼリーを消費していました。
カブトムシは、奥さんの姿がしばらく見えないからと言って、心配したりはしないのですね。
なんか冷たい…。もうちょっといたわったり、大切にしてほしいものです。自分の旦那さんに対する言葉みたいに聞こえますが、いや、あくまでもカブトムシの旦那に向けて言っているのですよ、私は。
そんなわけで、しばらくオスだけしか見当たらなかったので、メスが土の中で亡くなってしまったのか、はたまた脱走してしまったのか、私はカブトムシの旦那の分まで、奥さんのことを心配しておりました。
飼育ケースのふたが開いているような形跡はないので、脱走はしていないのでしょうけれど、ケースの側面や、底のほうからのぞいても、メスのカブトムシはやはり見当たりませんでした。
8月25日の朝、いつものように子どもたちがゼリーを交換してくれて、保育園へ送ったあと、私も出勤しました。
夕方、帰宅するとメスのカブトムシが久しぶりに姿を見せてくれていました。
オスの食べ残した昆虫ゼリーを元気に食べているところでした。
私もメスのカブトムシが無事だったのでうれしくなり、新しい昆虫ゼリーを追加で入れてあげました。
飼育ケースを開けると、土の上に見慣れない白い楕円形のなにかが落ちているのを発見しました。
ゴミかなにかかと一瞬思いましたが、すぐに違うと感じました。
子どもように購入した昆虫図鑑をひらいて調べてみると、やはりこれはカブトムシの卵のようです。
メスのカブトムシが姿を見せなかったのは、卵を産むためだったようです。
人間も、結局出産はママががんばるしかないですが、カブトムシも一緒なんですね。
そう思うと、我が家のかわいい毛深いメスのカブトムシに、より一層親近感がわきました。
どうしても声をかけずにはいられず、カブちゃん、産卵よくがんばったね!と話しかけると、その声に驚いたのか、カブトムシはそそくさと土の中に入っていってしまいました。
勝手に親近感を持っていたのは、私だけだったようです。
ちょっと寂しい気持ちになりましたが、気を取り直して子どもたちのお迎えに行きました。
別のトラブル発生!
カブトムシが無事に卵を産んでくれましたが、同時に別の問題が発生していることに気づいてしまいました。
卵を観察するため、子どもたちとケースの前に陣取って、じーっと眺めていたのですが、ケースの側面に、なにやら茶色っぽい点がたくさん見えます。
最初は、ケースからこぼれた土がくっついているのかなと思いましたが、いや、動いているのです。
もっとよく見てみようと、その点を指の腹で触って、とってみました。
指の上でじわじわ動くその点は、まぎれもない、無数のダニでした。
カブトムシの体にもともとついていたダニが、飼育ケースから外へ遊びに出てきたのかも知れませんし、昆虫マットに入っていたダニなのかもしれません。
いじれにせよ、室内飼育ではちょっと不安な状況になってしまいました。
でも、外で飼育するとなると、夜に子どもたちが観察するのは難しくなってしまいます。
主人の寝不足問題は解決するかもしれませんが…。
これは早急に解決して、また次回その結果をまとめたいと思います。
産卵までの飼育環境
我が家カブトムシの飼育を始めてから、11日目で、卵を確認することができました。
今回、カブトムシは自然界から採集してきたものなので、既に卵を産める状態だった可能性も考えられますが、その場合はもっと長い期間が経過している可能性があります。
昼間は室温29℃から31℃ほどで、私の帰宅後はエアコンをつけるので27℃ほどに下がります。
今回、産卵をしたタイミングは記録的な猛暑が落ち着いた後でした。
自然環境にいた場合、我が家の地域は昼間は36℃などを記録していたので、相当な暑さだったと思われますが、もしも気温が産卵に関係するならば、この産卵のタイミングはうなずけます。
飼育セットはほぼ100円ショップで買い集めたものですが、別の記事でまとめていますので、ぜひ併せてお読みください。
採集してきた日に調べた情報によると、カブトムシは日本の夏の風物詩にもかかわらず、意外にも暑さに弱いということを初めて知り、日中は、直射日光の当たらない場所に飼育ケースを置いておきました。
ゼリーは毎日2個づつあげて、毎日交換し、いつもほぼ完食してくれるので、量もちょうどよかったのかなと思っています。
卵の数は?
調べてみたところ、卵の数は、一般的に30~50個ほど産むということでしたので、大量に卵が発見されるものと覚悟していましたが、土の表面に見えている卵だけだと1個、プラスチックのスプーンで土の中を少しだけ探してみても、他に2個の卵、合計3個の卵が見つかりました。
思っていたより卵の数が少なく、拍子抜けしました。
飼育環境が狭いから、産む卵の数も少ないとかあるんでしょうか?
それとも、明日はまた○個、明後日はまた○個、という具合に、少しづつ産むのでしょうか。
そのあたりも、今後じっくり観察していきたいと思います。
子どもたちの反応は?
娘は、『卵が産まれて、よかったね、カブトムシのおねえちゃん、がんばったね!』と、出産を祝うと同時に、母カブトをねぎらう気持ちを忘れておらず、我が娘ながら感心しました。
さすが女の子のリアクションだなという感じです。
息子は、『卵?え、すごーい!生まれたの?次は幼虫になる?幼虫ってね、プニュプニュしてかわいいんだよ!早く幼虫生まれないかな~!』と、幼虫が生まれてきてからのことを非常に楽しみにしていることが伝わってきました。
やはりこちらも、幼虫や成虫など、動く状態のほうが分かりやすく喜ぶので、やっぱり男の子だなぁと思います。
比較的いろいろなことに挑戦するタイプの私ではありますが、幼虫が生まれたら、抵抗なく触れる自信はあまりありません。
息子に、『幼虫が生まれたら、息子くんがお世話しっかりお願いね』と頼んだら、『うん、幼虫大好きだからがんばる~』とやる気満々の様子でした。
でも、『ねぇ、ママって、幼虫怖いの?触れないんでしょ?』と聞かれ、『まぁ、ちょっと緊張するかな』と答えておきました。
さらに息子は、『でもさ、幼虫のお世話って、何をするの?』と聞いてきたので、『幼虫さんのフンを取ったり、土を交換したりするんだよ』と伝えました。
『へぇ~』と答えて、何やら考えたような表情をして、『たぶん、できるかな。大丈夫だと思う!』とのことでした。
頭の中で、シュミレーションでもしたのでしょうか。
まとめ
今のところ、子どもたちもエサやりなどをしっかりやってくれて、生き物を飼うということを、子どもたちなりによく考えてくれているようです。
ゼリーが空になっていれば、すぐに教えてくれますし、夜になってもカブトムシたちが出てこないと、心配して飼育ケースの中を覗き込んだりしています。
この機会に、命の大切さや、優しい心などを学んでくれたらうれしいなと思います。
卵から幼虫へ、幼虫からさなぎへ変態していく様子も、できれば留守の間ではなく、在宅中に子どもたちと観察できればいいなと思います。
こればっかりはカブトムシのタイミングですから、願ってもかなわないかもしれませんが。
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